この日記は、小さな出版社で働くぼく(夫)が、育児中のとりとめもない日常を綴ったものです。

【登場人物】
ぼく=33歳、出版社社員
妻=32歳、会社員(現在育休中)
子=0歳6ヶ月(2021年11月22日生)


 

2022年7月△日
妻、息子、私、一日おきに続けて発熱。家族3人揃ってコロナに感染してしまった。
39℃の発熱と寒気の症状は辛かったが、一番やっかいだったことは病院に電話が繫がらなかったことだ。
乳児はもともとが基礎体温が高いこともあるが、体調が悪そうな息子の熱は40℃に達していた。鼻水を垂らしながらいつもと違う元気のない声で泣く様は可愛そうでたまらない。
とにかく小児科に連れて行こうと開院時間に合わせて電話をかけた。しかし、何度かけても話し中で繫がらない。妻と2人がかりで一時間近くかけ続けてやっと繫がったと思ったら「受付は終了しました」。午後も同じで予約を取ることができなかった。
家では高熱を出している息子をどう処置したら良いの分からず右往左往。藁をもつかむ思いで担当の助産師さんに電話。頭と背中を冷やして安静にさせるようアドバイスをもらった。
結局、息子の体調は一日で回復(驚異の回復力😳)。前日まで40度あったのが嘘のように、構ってくれと朝6時前から勢いよく私達のお腹にのしかかってくる。
私と妻は体調が良くなるまでに4日ほどかかり、ふらふらになりながらパワフルな息子を交代であやし続けた。

 

 

2022年7月◯日
離乳食を突然食べなくなった。今までは出されたものなら何でも食べてくれていたのだが、最近はスプーンを口元に持っていっても顔を左右に振っていらないアピールをする。さらにスプーンを掴んで振り回し、食べ物をまき散らしながらニヤニヤと満足げな表情を浮かべる有様💧平日の朝夕、無駄になると分かっていて用意する妻も疲労困憊気味だ。
大きくなるためにはなんとか食べてもらわなければ! いろいろ試してみると、バナナなら食べてくれることが判明🍌どうやら甘いものならOKらしい(子ども用ヨーグルトも食べてくれた)。毎回バナナだけでは栄養素が不足するため、いろいろ混ぜて与えることにしている。
おかゆ、そうめん、豆腐、ほうれんそう、鳥のささみ、納豆、白身魚……。可哀想だが、栄養を考えるとバナナに合う、合わないを考えてはいられない。バナナを多めに入れてなるべく味は主役になるように調整しているものの、なかなかグロテスクな見た目の一品ができあがることも。このドロドロした液体を食べてくれるのかたまに不安になるが、息子はバナナが入っていれば満足なようで勢いよく食べてくれる(バナナおそるべし😲)。息子の味覚がおかしくならないことを祈りながら、これからもバナナ生活は続く。

 

 

2022年6月△日
妻の妹の結婚式があるため、3人で東京から長野へ🚄長野には妻の親族一同が住んでいて、息子が生まれてからは3度目の帰省になる。
楽しみだったが不安もあった。6ヶ月の息子は、まだ喋ることはできないものの「アーーー!」とか「キャーーー!」とか「キィィィィィ!」と甲高い声で叫ぶのが大好きなのだ。ここ最近は家でも外でも四六時中、叫びまくっている。式の最中にこれが始まったらすぐに連れ出そうと席の端を陣取った。
式が始まった直後、大きな演奏に興奮したのか「ア゛ーーー!」と、いきなり全力の奇声をあげる息子。ヤバい! と思って連れ出そうかと妻と顔を見合わせたが、叫びはひと声でおさまり、楽器を珍しそうにジーっと眺めて何事もなかったように落ち着いた様子。その後もチャペルの中で大きな演奏が流れ続けているため、大丈夫かなと思ってチラッと顔を見てみると、すでにいびきをかきながらぐっすり眠っていた。式や披露宴は順調に進み、料理をゆっくり食べるのは無理だろうと考えていたのが嘘のように、息子は終始機嫌良く大人しかった(なんてできた子!)。
義姉の息子(4歳)とも初対面。息子のことをよく笑わせてくれてとても感心した。息子ももう少し大きくなったら、こんなに頼もしいお兄ちゃんになる時がくるのだろうか😄

 

 

2022年6月◯日
そんなこんなで息子は現在、生後6カ月。体重も2倍以上になり、すくすくと育っている。
生まれるまではなかなか実感がわかず、自分が子育てする姿など想像もできなかったが、今ではすっかり父親の役目をこなしている(と思う)。

赤ちゃんの成長スピードはとても早く、毎月できることがどんどん増えていく。生後6カ月になると離乳食という大人になるためには欠かせない訓練が始まる。息子にも母乳と粉ミルクだけの液体生活から卒業する時期がきたのである。
初めての離乳食は10倍粥から。その名の通り、お米を10倍に薄めたお粥だ。初めてミルク以外の食べ物を口にするので、粒が残らないよう丁寧にすり潰していく。すり鉢で試みたものの、粒がうまく潰せずに苦労する。ようやく完成し、ちゃんと食べてくれるかどきどきしながらスプーンを口元に近づけてみる。何でもかんでも口に入れてしゃぶりだす息子の習性からか、パクリ! と勢いよく口に含んでくれた。口に入れて!?の表情で一瞬固まった後、うげぇ…という表情に変わり、何すんだよ~というようなウルウルした目でこちらを見つめてくるので妻と笑ってしまった。それでも時間をかけながら、まるで苦い薬を飲み込むようにゴクリと飲み込んだ(そんなに不味いか……)。ぼくも試しに10倍粥を一口食べてみる。……ほぼ水。これを美味しそうに食べてくれるわけがない💧二口目、三口目と食べ進めるうちに段々と味に慣れてきたのか、すんなりと食べてくれるようになった。用意したお粥を文句も言わず、しっかり完食してくれた息子にわずかな成長を感じ、初めての離乳食は無事に終わった。

 

 

出産当日②
掃除も一段落した昼過ぎに妻からLINE電話。ビデオ通話になっていたので陣痛で苦しんでいるのだろうと励ましの言葉を考えながら電話にでた。画面を開くと妻の横に赤ん坊が映っている。赤ちゃん!! こんなに早く生まれるとは予想していなかったので、びっくり仰天。3秒くらい固まった。赤ちゃんはよく見かけるガッツ石松顔ではなく、目鼻立ちが整ったイケメンだった(早くも親バカ)。よく眠っていて、小さくて可愛らしい。お腹にいるときにはあまり実感がわかなかったが、小さな我が子を見ていると、自分は親になったんだ! 子育て頑張らねば! と身が引き締まる思いになった💪

 

 

2021年11月
出産前夜
出産前日の深夜、妻が数分おきに腹痛で苦しみだした。予定日は12月頭のため、かかりつけの産婦人科に電話して対応を聞くことに。看護師から前駆陣痛(陣痛の前段階)だから朝まで様子をみましょうと言われ、自宅で待機することになった。
苦しんでいる妻の様子を見て、今夜は寝ずに付き添おうと決意。次の痛みの波がくるまでの数分間、目を瞑っていることにした。……一瞬、意識が遠のく感覚がした。あれ?何!? 目を開けたら朝になっていた。妻にこのことを責められていないので、たぶん怒っていないと思う😅