労働総研クォータリー

2018冬季号 No.108

労働運動総合研究所 編

特集:貧困と格差の打開へ──労働者の生活を守る

正規、非正規とも賃金水準が低下するなかで、18春闘では賃金の底上げとあわせ、働く者全体の賃金水準の大幅な引き上げと分配構造のゆがみ是正は労働界だけでなく、経済社会のあり方を問う国民的課題となっている。本特集では、生活実態調査をグラフなどで分かりやすく解説し、各地労働組合からのレポートも交えて、労働者の生活を守るための課題と展望を論じた。

安倍9条改憲阻止にむけた労働組合の課題/小田川義和

・「生活崩壊」危機の進行と打開の課題/金澤誠一
・賃金闘争の強化と春闘再構築の課題──賃金底上げと大幅賃上げ闘争の復権へ/鹿田勝一
・地域経済活性化と労働組合の課題/川村好伸
・貧困打開をめざす地域からの運動/原冨 悟
レポート
・〈道労連〉無期転換で非正規に労働組合を──非正規組織化「無期転換プロジェクト」のとりくみ/黒澤幸一
・〈山形県労連〉最低賃金、県が国に画期的な提案──ブラック企業アンケートから見えてきたもの/勝見 忍
・〈全労連青年部〉奨学金返済にあえぐ青年労働者──「奨学金アンケート」から/五十嵐建一
・〈郵政ユニオン〉郵政における非正規社員の正社員化に向けたとりくみ/家門和宏

〈労働戦線NOW〉多難な船出の連合新体制 2018「初陣春闘」や支持政党見直し/青山 悠

判型・頁数 B5判・72ページ
定価 本体1200円+税
ISBN 978-4-7807-1876-8
出版年月日 2018年2月1日