日本の科学者
2022年3月号
日本科学者会議 編
昆虫はヒトと並んで、地球上で最も成功し繁栄している動物である。昆虫がこれほど広範囲に分布できるのは、多様な環境に適応できるからであり、様々な環境に応じて多数の種に分化し、多彩な生存戦略を発達させてきたからである。多様な形態や行動を示す昆虫たちは生息してきた環境により適した形質を持った個体として選択されてきたはずである。しかし、そのような形態や行動がなぜその種にとって適応的と言えるか明らかにされていないことも多い。本特集は生存戦略と銘打ったが、むしろなぜそうなのか明らかでない事例や、わからないけれど応用上有用な技術に取り入れられている行動にも目を向け、個々の昆虫の有り様の面白さを知ってもらおうと考えた。(「まえがき」より)
まえがき/小滝豊美
言葉の玉手箱/小滝豊美
タマバエ類の生存戦略──地球上でもっとも多種多様な昆虫たち/徳田 誠
光を利用した昆虫の生存戦略と視覚応答を活用した農業技術/荻野拓海
クロコガネ属の活動に見られる二日リズム/志賀向子・渡邉耕平
ほか
判型・頁数 | B5判・64ページ |
定価 | 本体800円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2064-8 C0336 |
出版年月日 | 2022年3月1日 |
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