日本の科学者
2021年3月号
日本科学者会議 編
2020年10月、菅首相が日本学術会議の推薦した会員候補のうち6名の任命を拒否した。この事件で想起されるのは、1949年1月、日本学術会議第1期会員に就任し、「平和声明」を出すなかで活躍していた井尻正二が、同年11月にレッド・パージ(赤狩り)により国立科学博物館地学科長の職を奪われたことである。それから70年余、安倍政治を経て、新たなファシズムが始まろうとしている。今こそ、大正デモクラシーに育ち、戦後民主主義を生きた井尻正二から学ぶことは大きいと思われる。彼の生き方や研究方法を実証的に紹介する。
まえがき/後藤仁敏
言葉の玉手箱/後藤仁敏
地学団体研究会と井尻正二/斉藤尚人、金井克明、小林忠夫
野尻湖発掘を通して井尻正二から学んだこと─組織づくりと夢づくり/近藤洋一
井尻正二の生涯と業績/後藤仁敏
井尻正二が斎藤公子の保育実践に与えたもの/原 陽一郎
判型・頁数 | B5判・56ページ |
定価 | 本体727円+税 |
ISBN | 978-4-7807-2052-5 |
出版年月日 | 2021年3月1日 |
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