日本の科学者
2020年9月号
日本科学者会議 編
2019年は世界各地で大規模な水害や山火事が話題になった。これは高緯度帯にある先進国で災害が顕在化している一方で、低緯度帯にある第三世界諸国では既に様々な被害が発生しており、紛争、難民の増加といったグローバルな社会問題にも、気候変動は深く関係している。
昨年12月マドリードで開催されたCOP25は新しい国際合意形成に成功しなかったが、気候危機は確実に迫ってきている。これを回避するために、1.5°C特別報告を受け止め、とりわけ日本がなすべきことを明らかにしようとする。
まえがき/春日匠
言葉の玉手箱/歌川学
気候危機と国際交渉の課題──COP25の結果と課題/早川光俊
・写真で見るCOP25 UNFCCC/早川光俊
日本の異常気象と気候変動/河野仁
明石市が気候非常事態宣言を表明するまで──たった一人で党派を超えて取り組んだ技術者の報告/出口幹郎
・デンマークの気候法──2030年に向けた新しい地球温暖化防止政策/ケンジステファンスズキ
IPCC1.5℃特別報告と,産業革命前比気温上昇1.5℃未満抑制のための日本のCO2排出削減/歌川学
判型・頁数 | B5判・56ページ |
定価 | 本体727円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1363-3 |
出版年月日 | 2020年9月1日 |
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