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季論21

2020年 秋 50号記念特大号

『季論21』編集委員会 編

特別インタビュー:凡庸な強権者〈安倍晋三〉/青木理
編集委員論考集・1~50号総目次

7年8ヶ月、その前の第1次を入れると8年8ヶ月、この国の総理大臣を務めた安倍晋三が持病の悪化を理由に退陣した。憲政史上最長記録を更新したが、それはまた、憲政史上、自民党史上における汚点といってもいいのではないか。言葉は悪いが、戦後最悪の政権だったと思う。この国の政治権力を与る者がかろうじて持ってきた矜持というか、受け継いできたぎりぎりの一線をことごとくぶち壊し、超えてしまった。

【特別インタビュー】凡庸な強権者「安倍晋三」/青木 理(ジャーナリスト)

「私の戦後」再考 書評・観想との「通信対話」/望田幸男(ドイツ近現代史)
丸山眞男の平和思想 地球平和憲章の理念を深め運動を拡げる視点から/堀尾輝久(教育思想)
福沢諭吉の「脱亜論」について/鰺坂 真(哲学)
中曽根康弘論/佐々木隆爾(日本近現代史)
「堀場清子」という生き方にふれて/田代真人(ジャーナリスト)
内藤分七郎小伝 筑波蜂起勢残党の行衛を尋ねて/宮地正人(日本近現代史)
エンゲルス生誕200年に寄せて/岩佐 茂(社会哲学)
パンデミックとシェイクスピア、あるいは石井四郎軍医中将/新船海三郎(文芸評論家)
ブレヒトとベンヤミン 『スヴェンボー詩集』に表れた変革の哲学/市川 明(ドイツ演劇)
短歌の現した戦争 『短歌現代』二〇〇四年特集による/原田敬一(日本近現代史)
「団塊」世代の離脱で迫られる社会運動の自己変革 「米国覇権」解体後の新世界システムへの対応も正確に/大西 広(マルクス経済学) 戦後民主主義と教育を考える/川村 肇(日本教育史)
日本国内における戦争加害の痕跡について(3) 九州各地の負の歴史を尋ねて/李 修京(歴居社会学)
平成の天皇とは何であったのか(4)/渡辺 治(政治学)
【書評】
清眞人著『高橋和巳論 宗教と文学の格闘的契り』/亀山純生(宗教思想史)
河野勝彦著『実在論の新展開』/石井潔(論理学) 【観測点】
問われる米国の単独経済制裁/岡田則男(ジャーナリスト)
科学の力に裏付けられた沖縄・辺野古のたたかい/宮城義弘(ジャーナリスト)
【グラビア】
風下の村
帰還困難区域―浪江町津島
読者のひろば
編集後記

判型・頁数 A5判・288頁
定価 本体909円+税
ISBN 978-4-7807-1864-5
出版年月日 2020年10月15日

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