季論21
2020年 春 44号
『季論21』編集委員会 編
今回の特集では、天皇の代替わりを前に皇室典範と生前退位問題、自衛隊と米軍の協力強化がすすめられている日米安保問題、そして東日本大震災と原発事故から8年目の今を、それぞれ深く見つめ続けてきた方々から多様な視点で論じる。
(フォトレポート)原発事故から8年 帰還困難区域 浪江町津島/森住 卓(写真家)
【特集】議論なき天皇代替わり
天皇の神聖性の否定と象徴天皇制/島薗 進(宗教学)
天皇の代替わりと憲法、メディア/豊 秀一(朝日新聞編集委員)
天皇問題と報道を考える 取材の現状と課題/橋場義之(ジャーナリスト)
【特集】“憲法より安保”でいいのか
(対談)日米安保は一体だれを守ろうとしているのか/末浪靖司(ジャーナリスト)・孫崎 亨(元外交官)
(対談)卑屈な武器“爆買い”でゆがむ日本/杉原浩司(武器取引反対ネットワーク代表)・望月衣塑子(東京新聞記者)
【特集】春まだ浅い8年目の3.11
無季から有季、有季から無季 3.11と以降の俳句/高野ムツオ(俳人)
放射性廃棄物の拡散と被曝基準の緩和を告発する/田代真人(ジャーナリスト)
水の視点から福島原発事故を考える/山下詔康(応用物理)
森友問題は終わっていない 問われる公務労働と職員の矜持/喜多徹信(元全財務労組書記長)
【付】森友疑惑、公文書改ざん糾弾!国民本位の財務局職場の再建を!(アピール)
元徴用工の韓国大法院判決について/川上詩朗(弁護士)
金正恩の選択とその成否 「経済のロケット」を打ち上げることができるか?/姜英之(東アジア総合研究所理事長)
「氷川清話」論/永富研二朗(日本近代史)
池田晶子の「死」と「命」/西 菜穂子(社会思想史)
『ホモ・デウス』と『サピエンス全史』を読む/尾関周二(環境哲学)
新連載(1)ドイツ史学が歩んだ戦後/望田幸男(ドイツ近現代史)
【書評】
鷹巣 力著『加藤周一はいかにして「加藤周一」となったか』/李修京(歴史社会学)
和田春樹著『ロシア革命―ペトログラード1917年2月』/加納 格(ロシア史)
清 眞人著『フロムと神秘主義』/米田祐介(社会文化思想史)
清水 寛著『太平洋戦争下の全国の障害児学校 被害と翼賛』/岡田靖雄(精神科医)
【観測点】
フランスの「黄色いベスト」運動/岡田則男(ジャーナリスト)
3.1独立運動から100年/朴日粉(ジャーナリスト)
県民投票から国民投票へ/宮城義弘(ジャーナリスト)
2019年日本市民・知識人の声明 「村山談話、菅総理談話に基づき、植民地支配を反省謝罪することこそ日韓・日朝関係を続け、発展させる鍵である」
グラビア ISは終わっていない シリア北部はいま
編集後記
判型・頁数 | A5判・232頁 |
定価 | 本体926円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1858-4 |
出版年月日 | 2019年4月20日 |
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