つぶての祈り
倉園沙樹子
教育問題をテーマにした小説
「希望はどこにあるのか──。今、学校は閉塞感に包まれた空間と化し、教師たちの拠るべき組合も年々弱体化しています(「弱体化させられた」と言うのが妥当でしょう)。そうした状況のもとで、教師が主体的であろうとする時、どのような実践が可能なのか──「つぶての祈り」を執筆するに際し、私の中にあったのは、そうした問題意識でした。
これを書いたことで何か未来に希望の光が見えますようにと、祈りをこめて世に出します。それが文学なのだと思います。」(「あとがきにかえて」より)「しんぶん赤旗」連載小説(2024年5月1日〜11月25日)
主な登場人物 4
一 無菌室育ち 6
二 探究なき「探究」 18
三 ポンポコ山 29
四 三月の憂うつ 40
五 混沌の季節 52
六 生徒たちの反乱 64
七 星野透真 76
八 障害の名前 85
九 教師たちの宴 97
十 重い肩書 109
十一 命の乱舞 121
十二 展望台 135
十三 試行錯誤 148
十四 社会への開眼 160
十五 化学の実験 173
十六 痛い日々 186
十七 牧原修治 200
十八 関所 207
十九 転落 221
二十 柚木美麗 238
ニ十一 卒業論文 245
二十二 白川俊英 260
二十三 はるかに遠い 268
あとがきにかえて 284
著者:倉園沙樹子(クラゾノサキコ)=1956 年生まれ。奈良県在住、元高校教師。日本民主主義文学会会員。著書『巨艦の幻影』(本の泉社)。
判型・頁数 | 四六判(並製)・280頁 |
定価 | 1,760円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2209-3 |
出版年月日 | 2025年5月11日 |
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