ハマる戦争に,逃げる平和
抑止から安心供与の外交へ
石黒 馨
核抑止があるからこそ安全保障が成立しているかのような論調に支配されている昨今、筆者は正面から異を唱えます。
「抑止論は安全保障のジレンマに陥り、その先にあるのは戦争です。こうして国際政治は戦争にハマっていきます。戦争にハマれば、国際政治の世界から平和は逃げていきます。ロシアのウクライナへの軍事侵攻は安全保障のジレンマに陥った抑止論の結果です」
「安全保障のジレンマを回避するためには、抑止に偏重した安全保障から安心供与を重視した外交へ国際政治を転換する必要があります」(「はじめに」より)
本書は安全保障のジレンマに陥らない国際政治の仕組みづくりの道筋を示します。
はしがき
1. 強制外交と安心供与の外交
1. 安全保障の戦略分析
2. 抑止―脅して従わせる
3. 安心供与―不安を取り除く
2. 安全保障は囚人のジレンマ
4. 囚人のジレンマ
5. 安全保障のジレンマ
6. 安心供与ゲーム
3. 安全保障政策
7. 日本の安全保障政策
8. 日米同盟のジレンマ
9. 北朝鮮の各開発への対応
あとがき
著書略歴
1954年愛知県生まれ。1985年神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在は神戸大学大学院経済学研究科教授を経て、神戸大学名誉教授。
Peace with Development主催
判型・頁数 | A5判並製・152頁 |
定価 | 2200円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2255-0 |
出版年月日 | 2024年2月26日 |
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