巨艦の幻影
倉園沙樹子
戦時中の広島を舞台にしつつ、人間を掘り下げることで現代社会をあぶりだした表題作「巨艦の幻影」。高校教員のかたわら書きためた初期の作品群から最新作まで15編を収録。「小説家というのは、一周遅れどころか、二周遅れ、三周遅れのランナーです。それでも小説家にはジャーナリストとは異なる役割があると信じたいし、また心の内に書きたい衝動がある限り、私は書かずにおれません」(「あとがき」より)。
Ⅰ短編小説1
亀山先生
金星煥
茶髪狩り
暮れゆく春に
折れ線グラフ
Ⅱ掌編小説
ミニゴン
エリック・クラプトンを聴きながら
人力車夫
白骨と春景色
慰問袋
Ⅲ短編小説2
絹子の行方
コロナ禍の夏に
隣家の人々
誠太郎の判断
巨艦の幻影
あとがき
判型・頁数 | 四六判並製・368頁 |
定価 | 2200円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2246-8 |
出版年月日 | 2023年8月20日 |
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