原爆「黒い雨」訴訟
田村和之・竹森雅康(編)
「黒い雨」訴訟とは、広島地裁に提起された被爆者健康手帳交付申請却下処分の取消し、および、同手帳の交付の義務付けを求めた裁判である。
2015年11月、「黒い雨」訴訟が提起された。これは原爆被害を過小評価する国や行政の姿勢を厳しく問うものであり、一審広島地裁(2020年判決)、二審広島高裁(2021年判決)ともに原告の「黒い雨」被爆者が全面勝訴し、確定した。
何が争点だったのか、判決内容から読み取るべきことは何か。 「被爆者」たる原告に寄り添いながら、訴訟に関わってきた編者・執筆者がそれぞれの専門(社会科学・自然科学)の立場から多面的に考察する。(「編集にあたって」より)
竹森雅康(たけもり まさひろ)編者
弁護士(広島弁護士会)。「黒い雨」訴訟弁護団事務局長
湯浅正恵(ゆあさ まさえ)
広島市立大学国際学部教授。社会学
向井均(むかい ひとし)
広島市立大学大学院博士後期課程。社会運動研究
増田善信(ますだ よしのぶ)
元・気象庁気象研究所研究室長。気象学 数値予報・気象シミュレーション
矢ケ﨑克馬(やがさき かつま)
琉球大学名誉教授。物性物理学
大瀧慈(おおたき めぐ)
広島大学名誉教授。統計学
判型・頁数 | A5判並製・248頁 |
定価 | 3000円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2245-1 |
出版年月日 | 2023年6月30日 |
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