日日是好読 マイニチアキズニホンヲヨム
新船 海三郎
「私は、本が好きだ。読むのも眺めるのも、もちろん作るのも、好きだ」。著者は本の泉社HPで「先週の本棚」「気ままな読書」のタイトルのもと、みずからの心に響いた本をとりあげて、思うこと感じることを書き綴った。長きにわたる真摯な営みをまとめた本書は、本をめぐる好エッセイであると同時に、ひとつの時代の証言といえよう。「本書には2020年から2022年前半期までをまとめた。こうやって一冊にしてみると、この間の日本と世界 ―― # Me TooやBlack Lives matterさらにSDGs、新型コロナパンデミック、安倍晋三の政権投げだし、またミャンマーの軍事クーデター、香港の「民主派」弾圧、そしてロシア・プーチンのウクライナ侵略など、激烈すぎる「現代史」のなかでのことだったと改めて気づかされる。読む量が多くなったのは、時間ができたというよりも、このなかでひとりの人間としてどう立っておればよいのかを求めたからだろう。人と会って話す機会が奪われたコロナ禍では、流れる「情報」よりも蓄えられた「知」のほうが信頼でき、支えになり、刺激になった」(「あとがき」より)。
2020年
2021年
2022年(前半期)
あとがき
新船 海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。
判型・頁数 | 四六判並製・360頁 |
定価 | 2500円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2218-5 |
出版年月日 | 2022年9月23日 |
▼ご購入はコチラ