人新世とAIの時代における人間と社会を問う
総合人間学16
総合人間学会 編
「私たちが生きている「便利な社会」はデジタル技術によって自動的に運用されていて、この社会システム(装置)の設計者やプログラマーは誰なのかよくわからないものになっていることに気付く。……この一見幸せな自動社会装置は、命を繋いでゆくこと、戦争をなくすことの前でたじろぐことなくすすんでゆくのだろうか。必要な時に装置の働きに待ったをかけることができるのだろうか。装置をバージョンアップして危機を乗り越えてゆく以外の道はないのだろうか。時代の深い転換のなかで問いあうことをはじめたい」(中村俊「はじめに」より)。2021年6月に開催されたオンラインの学会シンポジウムをもとに、報告者・コメンテーターが執筆した。
はじめに (中村 俊)
人新世としてのCOVID―19Crisisと〝AI” 化する社会 (濱松若葉・柴田邦臣)
我々は人新世をいかに生きるべきか (大蔵 茂)
人新世とAIの時代における脱成長 (中野佳裕)
知の変容と人間の主体性の回復――教育に引きつけて (佐貫 浩)
気候危機時代の環境教育 (秦 範子)
AI、デジタル化社会における生殖補助医療技術の発展と倫理的問題 (近藤弘美)
平和教育と脱成長の課題 (戸田 清)
「ポストヒューマン時代」における人間存在の諸問題 (上柿崇英)
おわりに~編集を終えて (中村 俊)
総合人間学会=2002年結成の「総合人間学研究会」を受けて、2006年に設立された。学際的研究によって人間の総合的研究を進め、その成果の普及をはかることを目的とする。
判型・頁数 | A5判ブックレット・192頁 |
定価 | 1600円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2212-3 |
出版年月日 | 2022年6月17日 |
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