果無の道
祥賀谷 悠
果無(はてなし)。紀伊半島中央最奥部、行けども尽きない山道。「人が減っていくのを何とかせなアカン」。山村の人々を支えてきた林業が衰退するなか、語らい、力を合わせて歩もうとする人たちを描く。「この小説を書くにあたり、実際に車を走らせて十津川村の果無集落に行きました。集落の小道に立って風を感じていると、往時の人たちの声が聞こえているようでした。果無口町は実在の町ではないのですが、同時にまた各地に実在する町でもあります。日本共産党の創立100年の記念として、山深い過疎の町で暮らし、活動している人たちの姿を描こうと思いました。作中の党員たちは悩みながら、求めながらいまを生きています。そのことによってまた未来を生きています。この物語はそうした人たちに捧げるささやかなエールとして書いたものです」(「あとがき」より)。紙智子「『果無の道』を読んで」併載。
果無の道 (1)~(11)
「果無の道」を読んで(紙智子)
あとがき
祥賀谷 悠(しょうがたに ゆう)=和歌山県に生まれる。日本民主主義文学会所属。
判型・頁数 | B6判変形・184頁 |
定価 | 1200円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2200-0 |
出版年月日 | 2022年6月11日 |
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