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良の季節 『南紀州』三部作完結編

祥賀谷 悠

物語の舞台は南紀州西富田村。1912年(大正1)から2011年(平成23)まで、保守的な風土で農民として生きる萩原家の100年にわたる星霜を描いた。本書は『南紀州 荒南風のとき』(2020年)『続・南紀州 向かい風』(2021年)に続く完結編である。主人公は、21歳になったばかりの柔らかく清新な心を持った女性=萩原良。SNS時代の彼らはどこまでも若く、鋭い。
「『南紀州』三部作で描きたかったこと、それを一言で表すなら、その時代の苦闘と希望です」「この物語には、山々、里々の四季の移ろいの様も描かれています。南紀州の風土は世界有数のくろしお暖流と南紀州の険しい山岳地帯の過酷な環境で形作られています。農業に従事してきた萩原家の人たちの歴史は、南紀州の風土が背景としてあり、それぞれが生きてゆくバネとも背骨ともなっているといえるでしょう。そして、戦後の新しい憲法下で生きる洋子も良も、スポーツを通して進歩を希求することを糧に大人に成長していきます」(「あとがき」より)。

第一部 フォンとの出逢い
第二部 ハイジャンの季節
第三部 オクラホマへ
第四部 新しい世界
あとがき

祥賀谷 悠(しょうがたに ゆう)=和歌山県に生まれる。日本民主主義文学会所属。

判型・頁数 A5判上製・336頁
定価 2000円(税込)
ISBN 978-4-7807-1838-6
出版年月日 2022年2月26日

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