七〇歳からの俳句と鑑賞
聖木 翔人
「私が俳句を始めたのが七〇歳。それまで俳句などつくったことがなかった」。
平易に、なお平易に。詠んで10年、選んだ500余句。
まっすぐに生きてきた人生が映る。悲喜こもごも、でも怒りは忘れない。
滋味ある世界がひろがる。
序 俳句の「写生」について
俳句
2013年からの俳句
冬を呑む鯉 蛤の口 春闘旗 草いきれ 寒鮒釣り 鮭帰る 福島の桃 木瓜繚乱 夏座敷 千年のちちろ 極秘版 年越し
鑑賞
一
「おくのほそ道」尾花沢考 白月集抄 白日・白月集抄 初心者の鑑賞 飛天さん追悼「飛天、宙を舞えよ」 俳句・さよならの合図 一茶そして千曲山人
二
『現代俳句集成』を読む 季語「夏草」のこと 春の季語のことなど 瀬戸内海の釣り 地元の句碑・長谷川かな女 印象深い句 「浜風」の三句
三
「白」三〇〇号記念号へ寄せて 私の一句 認知症と俳句 俳句の詠み手と読み手
日野秀逸教授から 自作を語ること 「現代俳句」について 「第二芸術」論と桑原武夫の回想 和歌(短歌)を読む 窪田空穂を読む 系譜の一断面
付録
〈投稿〉人類史の転換点に「歴史」の目を
エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』を読む
〈書評〉鈴木謙次著『メールで交わした3・11―言葉は記憶になって明日へ―』(日野秀逸)
聖木 翔人(すずき しょうじん)=本名、鈴木謙次。1943年東京都生まれ。香川県で育ち、宮城県仙台市をへて、現在、さいたま市在住。俳句集団「白」所属。著書に『メールで交わした3・11』。
判型・頁数 | A5判並製・280頁 |
定価 | 2000円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-1835-5 |
出版年月日 | 2021年12月4日 |
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