小説 私の東京教育大学
真木 和泉
東京教育大学は1960年代末~70年代初頭の学園紛争で唯一、歴史を閉じた大学である。本書解説で安藤信廣氏(東京女子大学名誉教授)はこう述べる、「教育大闘争は、複雑な課題を背負った闘いだった。それは何よりまず、大学の民主的運営を求め、筑波移転強行に反対する闘いだった。また教育大を廃学から救い、大学の自主的発展をかちとろうとする闘いだった。さらに、国家や大企業、軍事産業に追従する科学技術体制に反対し、科学技術の民主的発展を守る闘いだった。こうした課題は複雑にからみあっていたが、そのどれをとっても、日本の大学のあり方にかかわる根本的な問題だった」。この闘争の日々を体感した著者は、その日々を追尋すべく小説を書き綴る。愛惜込められた珠玉の小説群。
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解説 安藤信廣
真木 和泉(まき いずみ)=1946年宮崎県宮崎市生まれ。本名、巻和泉。東京教育大学大学院文学研究科中国古典学修士課程修了。私立武蔵高校、麻布学園高校、東京高専講師などをへて代々木ゼミナール講師。退職後、作家として活動する。
判型・頁数 | B6判変形・256頁 |
定価 | 1200円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-1824-9 |
出版年月日 | 2021年9月22日 |
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