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舞鶴湾の風

菱﨑 博

明治38年春、貧窮に苦しむ因幡の部落民は軍港建設に活気づく舞鶴に向かった。だがそこには差別が残り、命さえ奪う過酷な労働が待っていた。そしてやがて、水平社を模した八東社の旗が翻る。―― みずからの経験をふまえ、部落差別の根源を問い続け、闘い続けた著者が描き出す渾身の長編小説。『人権と部落問題』(部落問題研究所)で3年9カ月にわたり連載された。

1千代川/2木馬引き/3半纏の男/4条件/5集落の出発/6畑泥棒/7ウィンチ/8傾斜地開墾/9残された者/10舞鶴鎮守府/11新舞鶴小学校/12イギリス水平派/13大人の責任/14煎じ薬草/15警察導入

菱﨑 博(ひしざき ひろし)=1949年京都市生まれ。西三条子供会をへて部落解放運動に参加。京都洛南高校卒業。長く京都市役所に勤務し、2007年退職。日本民主主義文学会会員。著書に『もうやめへんか同和』(共著)、『西からの夜明け』、『京都新発見』(共著)など。

判型・頁数 A5判・352頁
定価 本体2200円+税
ISBN 978-4-7807-1984-0
出版年月日 2020年12月21日

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