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「原子爆弾」その前後

原民喜小説選

原 民喜

名作「夏の花」(原題「原子爆弾」)を挟んで、戦争の日々と妻の死、8月6日の被爆、その後……時系列に佳作を編集。
核兵器禁止へ、あの時とあの思いを、戦後75年に今一度たどる。
12日「朝日」夕刊に立命館大特任教授の中川茂美氏が「いま読むべき戦争文学」の一冊として、原民喜の「夏の花」をあげている。


美しき死の岸に
壊滅の序曲
夏の花
廃墟から
小さな村
氷花
鎮魂歌
心願の国

原 民喜(はら たみき)=1905年(明治38年)~1951年(昭和26年)。広島市生まれ。詩人、作家。慶應義塾大学文学部英文科卒業。1945年、郷里である広島疎開中に原爆投下に遭遇、被爆する。小説『原子爆弾』(のちの『夏の花』)はそのときの経験にもとづく。のち上京し、『三田文学』の編集に携わり、遠藤周作らと親交を結ぶ。1951年、親族や佐々木基一、遠藤周作、山本健吉、佐藤春夫、梶山季之らに宛てた遺書17通を残して、自死。葬儀は埴谷雄高の提案により無宗教でおこなわれた。

判型・頁数 B6変型判・ 280頁
定価 本体1400円+税
ISBN 978-4-7807-1978-9
出版年月日 2020年8月23日

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