写真家の心 詩人の眼
小松 健一
写真家であり。俳人でもある小松健一。37年間の軌跡。
真実を一点に集める写真。一物一瞬を切りとる俳句。
写真家と詩人の眼が共振してやまない。
序 写真と俳句の間
Ⅰ章 写真家の心
1 カメラとの出会い シャッターはこころで切れ
2 写真の昨日、今日そして明日 丹野章との対談
3 写真家の視点 石川文洋との対談
4 カメラで何を切り撮るか 竹内敏信との対談
5 マリナーズ・アイ展 創立三〇周年記念トーク 「海へ 愛をこめて……」 中村征夫との対談
6 原爆投下七〇年 広島 長崎原爆写真集に寄せて
7 報道写真家 沢田教一
8 一九九四年・ピューリッツァー賞受賞作品「ハゲワシと少女」で考えたこと
9 多様性が生きるヒマラヤの距離空間
10 [インタビュー]大竹省二 渡辺義雄 田沼武能 水越武
11 [追悼]丹野章 男気、透徹した思想、そして人間愛をもっていた人
12 [追悼]岡井耀毅 写真と文学と酒を愛し、義を貫いた男
13 取材ノートから
Ⅱ章 詩人の眼
1 「無頼」に生きたふたり 小説家・太宰治と写真家・田村茂をめぐって
2 「銀河」を互いの胸に秘め 宮澤賢治の心の友・保阪嘉内
3 宮澤賢治 修羅への旅 樺太行を考える
4 石川啄木 北の旅を探る
5 文学を旅する
6 [聞き書き]伊藤信吉 朔太郎、恭次郎、犀星、道造、心平……
7 伊藤信吉さんとの約束 サハリンで国境碑確認
8 日本文学風土記 風の土地・上州は近代詩の故郷
9 回想のわが師と俳人たち
小松 健一(こまつ けんいち)=1953年、岡山県生まれ、群馬県に育つ。世界の厳しい風土の中で自然と共生する民族をライフワークに地球巡礼を行いながら、日本人の近現代の文学、作家の原風景を切り口にして日本人の暮らしと風土、沖縄、環境問題など社会的テーマを追い続けている。
判型・頁数 | A5判上製・280頁 |
定価 | 本体2500円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1976-5 |
出版年月日 | 2020年8月23日 |
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