労働組合をどうする
その強化への挑戦
基礎経済科学研究所東京支部 編
労働組合運動の低迷と危機が叫ばれて久しい。世界的には、新自由主義のもとで、組合組織率の低迷は日本と同一の傾向であるとしても、新たな労働組合の戰闘性や組織的力量の高まりが顕著である。残念ながら、日本では、さまざまな努力にもかかわらず、たたかいの顕著な前進には結びついていないように思われる。こうした現状を、どう打開していくか。労働運動の現場でも研究分野でも、実践的努力が求められている。各論文は、独立したものである。一つの方向、一つの主張にまとめたものでもない。ここでは、各論文のエッセンスと特徴を述べ、読者の問題意識に供したい。
第Ⅰ部 労働組合──現場の挑戦と論争
第一章 労働組合組織強化の模索とチャレンジ
第二章 全労連がめざす二一世紀の労働組合像
第三章 労働組合を大きくするには(二つの立場の論争)
第Ⅱ部 労働組合はどこまできたか
第四章 戦後労働運動の軌跡をたどる
第五章 技術・労働の戦後史は労使関係をどう変容させたか
第六章 労働法制はどうなってきたか
第Ⅲ部 活路と展望はどこにあるか
第七章 日本の労働組合運動の新しい構図を探求する
第八章 全国一律最賃制の運動の重要性について
第九章 労働市場規制と労働組合
補論 社会運動的労働運動の可能性
判型・頁数 | 四六判・208頁 |
定価 | 本体1200円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1960-4 |
出版年月日 | 2020年3月26日 |
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