ドイツ史学徒が歩んだ戦後と史学史的追想
望田 幸男
ドイツ近代史の特定の性格づけが、インパクトのある流れとなっていた戦後に学問的に目覚めた私が、その後の戦後状況の変化のなかで、それをどう修正し変化させ、私なりのドイツ近代史像を提示しようとしたかを、一本の軸心として綴ったものである。つまり一ドイツ近代史学徒としての私にとって戦後を語るとは、ドイツ近代史像をどう考え語ってきたかをたどることでもあるからだ。(「序章」からの抜粋)。
序 章 戦後とドイツ近代史研究
第一章 敗戦の余燼ただようなかで─学問へのあこがれと青春の蹉跌
第二章 「特有の道」論からの脱却─「比較の視座」を求めて
第三章 比較教育社会史への道
〈付論〉 追想 木谷勤さん─木谷史学の心性と『讃岐の一豪農の三百年』
第四章 忘れえぬ同志社の人びとと戦前・戦後
第五章 もうひとつの「私の戦後」─ローカルに行動する
〈付論〉「小さな都市」が発する非戦・平和の希求と覚悟
第六章 日本とドイツにおける戦前・戦後
〈付論〉 書評・他者に学ぶ
終わりの言葉、そして「あとがき」
望田幸男(もちだ ゆきお)=1931年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。ドイツ近・現代史専攻。同志社大学名誉教授。文学博士。『ネオナチのドイツを読む』、『軍服を着る市民たち』、『ナチス追及』など、著書多数。
判型・頁数 | 四六判・216頁 |
定価 | 本体1500円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1954-3 |
出版年月日 | 2020年1月12日 |
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