村に立つ教育
佐渡の僻村が挑んだ「村を育てる学びの共同体」の創造
知本 康悟 著
1930年代から敗戦をはさんだ1950年代にかけ、戦前・戦時・戦後と日本人がもっとも大きな困難を背負わされた時代、新潟県の離島佐渡に、人を育てることを通して地域づくりを進めた村があった。旧佐渡郡羽茂村(現佐渡市羽茂)である。その歩みが、現在を生きる私たちに伝えようとしたメッセージとは、何か?“教育の島”の実像に迫る。
◎内田樹(思想家)推薦!!
かつて佐渡の僻村にみごとな教育実践があった。それを遠い目で回想することを著者は望んではいない。読者に求められているのは、羽茂村の人々にできたことが私たちにもう一度できないはずはない、そうわが身に言い聞かせることである。
序章 村から見える地域と教育
第一部 戦前・戦時における地域と教育 一九三〇年代から敗戦まで
第一章 羽茂村の生活風土と教育の伝統
第二章 前史としての農業立村と地域教育
第三章 戦争の時代の「村おこし」と村立羽茂農学校
第二部 戦後における地域と教育 敗戦から一九五〇年代まで
第四章 地域に根ざした文化運動と教育
第五章 羽茂村全村教育と村づくり
第六章 戦後の教師像と酒川哲保
終章 希望としての共同体
判型・頁数 | 四六判・264頁 |
定価 | 本体2000円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1937-6 |
出版年月日 | 2019年8月5日 |
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