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笑って泣いて日が暮れて

江戸叢書の町びとたち

大野 光政

「江戸の人々はそこで何を見ていたのか」
『江戸百景今昔』の著者による、遊歴雑記の現代語訳。現代教養人必読の書。(久伊豆神社 宮司 小林一朗)
何年か前のことだが、知人が古めかしいボロボロになった一冊の本を見せてくれた。『江戸叢書 巻の七』とあった。大正五年一二月印刷、発行は江戸叢書刊行委員会である。江戸文政年間(一八一八~一八三一年)の、佃島や築地、日本橋、上野、浅草などを舞台とした侍、町人たちの生活ぶりや地誌を叙述し、当時を実感させてくれる読み物になっている。しかしながら、全一二巻の『江戸叢書』は当時の言葉そのままに、旧漢字・旧仮名で書かれており、読むには少々やっかいで手間もかかる。そこで、思いあまって現代語訳を試みた。(「はじめに」より抜粋)

二六夜の舟行 花火之夜景
佐竹家の人餝 菅沼家鮑の掟
信楽の狂歌 村田屋の一興
日輪寺の群参 假宅の全盛
兒輩の頭瘡 白禿の呪法
閻浮壇金掘出しの観世音
堀の内妙法寺 弟子三日晒
両国橋の河原 駱駝獣の徳失
南蔵院薬師競容の力持
深川佃田町 亀井家の林泉人丸の社
古市杉本屋の伊勢音頭
雑司谷村の起元 鎮守の濫觴
滝川氏軍中拝領信長の刀
星跡の清水の由来 草薙の神事
新材木町白子屋一件 くまが墳墓
源空寺中 幡隋院長兵衛が墓
赤穂義士 間新六郎が墳
義士寺坂吉衛門信行が墳
四日市は根津権現の旅行
佃島の漁家 一昼夜巡回御取越
住吉明神の社内 秀鷹が碑
根津の大祭 猿鶏の鉾臺
東叡山内 清水舞臺の花見
葛飾郡渋江村西光寺
上北澤村庄屋鈴木左門が牡丹
越ヶ谷塩吉のもてなしと再度の逍遙

大野 光政(おおの みつまさ)=1940年生まれ。1962年、早稲田大学第一法学部を卒業後、埼玉銀行に勤務。その後、楽器店、ライブハウス、音楽教室等を創業。還暦記念として一級小型船舶の免許を取得。現在は楽器店を営みつつ、バンド活動(キーボード担当)や船の操縦、スキー、謡曲、仕舞などの趣味にも忙しい毎日を送っている。全国神社総代会理事、越谷市国際交流協会顧問、埼玉県稲門会副会長、越谷法人会顧問・越谷商工会議所理事などを兼任。

判型・頁数 四六判・160頁
定価 本体1600円+税
ISBN 978-4-7807-1922-2
出版年月日 2019年3月22日

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