象徴天皇制考
その現在・成立・将来
吉田 傑俊
日本人にとって、天皇制を論じることは難問といえる。「現人神」と神格化された天皇制は明治維新後に創られたが、戦後は一転して「人間天皇」が象徴天皇制として再登場した。だが、両者の背後には、いまだ「神話」に包まれた「歴史性」がまとわっているようにみえる。私はもともと天皇制に関心を持っていたが、本書は、あの「退位宣言」を契機に象徴天皇制とはなにかという問題を探究した一つの集約である。
吉田 傑俊(よしだ まさとし)=1940年生まれ。1965年、京都大学文学部哲学科卒業。法政大学名誉教授。専攻は哲学、思想史。
判型・頁数 | 四六判・298頁 |
定価 | 本体2700円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1908-6 |
出版年月日 | 2018年10月23日 |
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