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青春と泥濘

インパールに斃れた兵士たち

火野 葦平

〝だれが戦争などしやがるのか〟ーー青春を破壊する絶望の泥濘は心の闇かあるいは国家か

報道班員としてインパール作戦に従軍した火野葦平がつぶさに見、聞いた兵士たちの無残、痛憤、愛、訣別を「麦と兵隊」「土と兵隊」「花と兵隊」の戦争三部作の集大成として描き出す。

【編集付記】本書は、著者の生前最後に出版された『新選現代日本文学全集 第19 火野葦平』(筑摩書房、1959年)を底本とし、最近刊の『密林と兵隊ー青春と泥濘』(社会批評社、2013年)を参照した。

火野 葦平(ひの あしへい)=1907年-1960年。昭和戦前・戦後期の小説家。「糞尿課」で第6回芥川賞受賞。戦後、『戦犯作家』として公職追放。解除後、自伝的長編『花と龍』や自らの戦争責任に言及した『革命前後』など多くの作品によって再び流行作家となった。

判型・頁数 四六判・288頁
定価 本体2200円+税
ISBN 978-4-7807-1901-7
出版年月日 2018年8月

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