自力でいどみ、他力にたより
車いす巡礼・可能性への挑戦
農民運動全国連合会 編
ぼくは、立つこと・座ること・歩くこともできない車いすユーザーだ。
お遍路さんは、静かな自分の心を拠り所にし、仏の智恵を頼りに粛々と歩むという。
そう思ったら自分もお遍路の仲間入りをしたくなった。
「ぼくにもまだ行ける所があるはずだ」という気力が芽生えたのだ。
(「まえがき」より抜粋)
1.巡礼の序曲
2.不安と期待でいっぱいだった1回目の巡礼
3.まだまだ観光気分だった2回目の巡礼
4.ようやく巡礼気分になってきた3回目の巡礼
5.他人を思いやる場面が多かった4回目の巡礼
6.大師に心をこめてお勤めした5回目の巡礼
7.いよいよ大使様へ報告、高野山・慈尊院詣へ
8.同窓会に発展した巡礼仲間 四国巡り
9.またもや出かけた同窓会、兵庫県但馬方面
10.旅の同行者から
11.巡礼で大きく変わったこと
滝口 仲秋(たきぐち なかあき)=1936年、千葉県いすみ市生まれ。教職につく。30歳代半ばで難病・脊髄腫瘍におかされ、4回の大手術をほどこす。両足が完全マヒの車いす生活になり、途中で仕事を辞める。現在、残された機能をフルに使い、可能な旅に出かけたり、ボランティア・障害者相談員活動をしたりし、日々、自分なりの楽しみを創っている。著書に『あきらめないで行こう 中学生・高校生の君たちへ』(本の泉社)、『立てない。座れない。歩けなくなって・・・。生きる力とはなにか』(同)、『足がだめでも手があるさ 生きる力とはなにか』(日本図書センター)など。
受賞
『第49回 NHK障害福祉賞』(NHK 他)
『第47回 社会貢献賞』(社会貢献支援財団)
判型・頁数 | 四六判・184頁 |
定価 | 本体1500円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1682-5 |
出版年月日 | 2018年4月 |
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