地域に根ざす学校づくり
“子どもが主人公”の学校改革を求めて
仲田 陽一 著
本書は一九七〇年代以来の筆者の「地域に根ざす学校づくり」実践の多くの事例についての調査・研究に基づくものである。「地域に根ざす学校づくり」を教育実践の一つと捉え、戦後「民主教育」の歩みの中に位置づけて、その具体的な姿に迫るものである。それは必ずや、今〝子どもを通わせたい安心と信頼の学校像〟をたぐり寄せるものになるだろう。
第一部 「地域に根ざす学校づくり」と現代
序 章 子どもが主人公の教育改革と「地域に根ざす学校づくり」
第一章 戦後日本における「学校への父母・住民参加」と学校づくり〈概史〉
第二部 「地域に根ざす学校づくり実践」の展開
第二章 三重県員弁郡の「地域に根ざす教育」と父母・住民参加の学校づくり
第三章 高度経済成長による農村の変貌と「地域に根ざす教育」の創造
第四章 府中小学校（兵庫・但馬）の「地域に根ざす学校づくり」
第五章 一九八〇年代大都市・東京における「父母に開かれた学校づくり」
第六章 過疎地における地域の再生と学校づくり――一九八〇年代の京都府・美山町の地域づくりに学ぶ――
第七章 高知県・奈半利中学校の?共和制?と生徒参加の学校づくり
第八章 鹿児島県・高田小学校の学校づくりと食農教育 ――「農業の持つ教育力」と住民自治の力が学校を変える―
第九章 地域に根ざす生徒の行きたい農林高校 ――佐賀県立伊万里農林高校の学校づくり――
終 章 「地域に根ざす学校づくり」の成果と展望
仲田 陽一（なかた よういち）＝1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程（教育行政学専攻）単位取得退学。熊本大学教育学部講師着任、その後同助教授を経て教授。2012年熊本大学定年退職。日本教育学会、日本教育法学会、九州教育学会理事、及び教育科学研究会、地域と教育の会、地域民主教育交流研究会全国委員などを務める。現在、熊本大学シニア教授、中国・河北師範大学客員教授。
| 判型・頁数 | A5判・384頁 |
| 定価 | 本体2800円＋税 |
| ISBN | 978-4-7807-1294-0 |
| 出版年月日 | 2016年10月 |
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