はなし家たちの戦争
禁演落語と国策落語
柏木 新
日本図書館協会選定図書
落語の現代史を語りながら戦争を語っている。笑いを語りながら戦争の死を語っている。落語の笑いは生きる力。庶民の長屋から生れた生活の苦楽の歌。その笑いを役に立たないとするところに戦争の本質が、恐ろしい本性が見えてくる。この本は、平和とは生きること、ということを教えてくれる。いいかえれば長屋九条である。
─米倉斉加年(俳優・演出家)
第1章 禁演落語とその時代背景
第2章 「国策落語」という落語があった
第3章 金語楼の兵隊落語の変遷
第4章 『キング』など大衆娯楽雑誌に見る国策落語
第5章 禁演・国策落語の周辺
第6章 続禁演・国策落語の周辺
第7章 落語家の軍隊生活と慰問
第8章 平和への願い
柏木 新(かしわぎ しん)=1958年生まれ。話芸史研究家・演芸評論家。新聞・雑誌に演芸評などを寄稿。
判型・頁数 | B6判・253頁 |
定価 | 本体1760円+税 |
ISBN | 978-4-7807-0639-0 |
出版年月日 | 2010年11月1日 |
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