異風の人 ー時代・歴史小説に描かれた盲人像

異風の人 ー時代・歴史小説に描かれた盲人像

在庫あり

文芸

著者

高林 正夫

出版年月日

2020年10月1日

ISBN

978-4-7807-1979-6

判型・ページ数

四六判 264ページ

定価

2420

書籍説明

左膳が奔る 市が斬る
小説世界の盲人たちはただ強いだけじゃない。
優しくてあたたかい。そして、したたか、欲も張る。
そのえがかれ方に時代を探る異色の文芸評論集

私は本書をまとめるに当たって、自分の胸底にこびり付いていた時代・歴史小説やその人物像に対する先入観・固定観念のようなものをできるだけ?ぎ取り、再度「ヒーロー群像」としての盲人たちから「市井に生きる」盲人たちまで幅広く、複眼的な視点で「盲人像」をとらえ直してみました。
この作業を通して、多くの盲人たちが封建制社会のなかで常に不憫な存在であり、偏見や差別に満ちた重たい日常を背負わされてきた事実とともに、その一方で、したたかでたくましく、ユーモアたっぷりに楽しく暮らしてきた盲人たちにも出会うことができました。(「はじめに」より)

目次

1 「ヒーロー群像」としての盲目剣士たち
2 「仇討・復讐物」のなかの盲目武士像
3 検校の描き方もいろいろ
4 異彩を放った隻眼・薄明の戦国武将たち
5 学問・文化継承者としての盲人たちとその周辺の人々
6 市井に生きる盲人たち