2019年3月1日 パリ通信 ―黄色いベスト運動と『フランス革命』 訳者と読者から

いまフランスで展開しているジレ・ジョーヌ(黄色いチョッキ)運動は、ある調査によると国民の77%の支持を得ています。私は1995年冬の社会保障制度の改悪にたいする(フランスの労働者の)ゼネストを連想しました。
このゼネストには80万人が参加しました。(パリを中心にした)首都圏の住民170万人は、20日のあいだ公共の交通手段を奪われました。それでも支持および理解は、住民の54%に達しました。
住民は20日の間、日ごろ利用しない水上バス、自転車、ローラー・スケートで移動しました。職場では、そして居住が近い数人が1台の自動車で移動する「相乗り」が広がりました。職場の廊下やエレベーターには、行先とガソリン負担を記した張り紙が見られ、非日常性を楽しむかのようでした。
フランスには、「明日は我が身」という連帯の精神が、あの三つの標語とともに息づいているようです。(瓜生)

現在フランスでは、黄色いベスト運動が全国的に繰り広げられていて、瓜生さんの訳された本のテーマ『フランス革命』のイメージを想起させ、なんともタイムリーな印象を受けています。(A)