原発より危険な六ヶ所再処理工場

原発より危険な六ヶ所再処理工場

在庫あり

社会

著者

舘野 淳:著, 飯村 勲:著, 立石雅昭:著, 円道正三:著

出版年月日

2017/4 下旬

ISBN

ISBN978-4-7807-1612-2 C0036 

判型・ページ数

A5判 112ページ 並製

定価

定価:1,200円+税

書籍説明

原発の中では「5重の壁」に閉じ込められていた放射能が、「裸」(非密封)の溶液として大量に配管・機器の中を流れていく危険な化学プラントーこれが再処理工場です。
本書は、再処理工場で勤務した技術者の体験も含めて、再処理工場の仕組みや、漏洩、火災爆発、臨界、耐震性などの危険性をわかりやすく解説しました。

 

《著者プロフィール》
舘野 淳(タテノ ジュン)
1936年旧満州国奉天(現瀋陽)市生まれ。1961年東京大学工学部応用化学科卒業、日本原子力研究所入所。1997年から中央大学商学部教授。2007年中央大学退職。現在核・エネルギー問題情報センター事務局長。著書に『地球をまわる放射能』(共著)、『廃炉時代が始まった』、『どうするプルトニウム』(共著)、『シビアアクシデントの脅威』他。

飯村 勲(イイムラ イサオ)
1940年旧満州国ハルビン市生まれ。1965年岩手大学工学部応用化学科卒業、原子燃料公社(現日本原子力研究開発機構)入社。1971年東海再処理工場(TPR)勤務。1992~1996年日本原燃(JNFL)六ヶ所再処理工場(RRP)へ出向。2000年60歳定年退職、以後「栃木の百姓」。

立石雅昭(タテイシ マサアキ)
1945年大阪市生まれ。大阪市立大学卒業、京都大学大学院修了。1979年から新潟大学理学部で教育研究に携わる。専門分野は地質学。2007年中越沖地震によって柏崎刈羽原発が被災後、新潟県の「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」委員となるとともに、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員の一人として、各地の原発の耐震安全性に関して住民の立場に立って原発ゼロの運動を進めている。

円道正三(エンドウ ショウゾウ)
1943年北海道生まれ。1965年茨総訓原子力科修了。1965年原子燃料公社入社(1967年動力炉・核燃料開発事業団に吸収)。高速増殖炉燃料、新型転換炉燃料の検査業務に従事。高速増殖炉燃料の開発で2件の特許取得。動力炉核燃料開発労働組合東海支部執行委員長(2期)、中央執行委員長(前期)、東海村村会議員1期。日本科学者会議会員、核エネルギー問題情報センター常任理事。

目次

第1章 再処理工場とは何をするところか(舘野 淳)
1 再処理工場の特徴
2 資源100倍・夢の原子炉の終焉
3 再処理工場の仕組み
4 放射性物質の閉じ込めと臨界防止

第2章 六ヶ所再処理工場の仕組みと運転経験から見た問題点
(飯村 勲)
1 六ヶ所再処理工場建設の経緯
2 六ヶ所再処理工場の仕組みと工程
3 運転・保守の難しさと危険性
4 解決困難な技術的問題点など(その1)
5 解決困難な技術的問題点など(その2)
6 人、インターフェイス、お金と時間
7 なぜ再処理工場が必要なのか
8 終わりに

第3章 原子力規制委員会は何を審査したのか(舘野 淳)
1 適合性審査の経緯
2 再処理工場の重大事故選定の困難さ
3 いくつかの重大事故とその対策
4 適合性審査の問題点

第4章 六ヶ所再処理工場の耐震安全性(立石 雅昭)
1 核燃サイクル諸施設敷地直下の活断層-六ヶ所断層
2 長大な陸棚外縁断層の評価について
3 下北半島の隆起と地殻変動
まとめ

第5章 動燃東海再処理工場の建設・試運転などが示したもの
(円道 正三)
1 はじめに
2 日本の再処理計画
3 TRPの設計
4 TRPの安全審査
5 TRPの建設
6 TRPのしくみと特徴
7 通水作動、化学、ウラン、ホットの各試験・操業運転
8 衆議院科学技術振興特別委員会で再処理問題での集中審議
9 おわりに
第6章 世界の再処理工場とその事故例(舘野 淳)
1 世界の再処理工場
2 再処理工場の事故例