マルクスと21世紀社会

マルクスと21世紀社会

在庫あり

社会

著者

社会主義理論学会:編

出版年月日

2017/2(2017年2月中旬発売予定)

ISBN

ISBN978-4-7807-1606-1 C0036

判型・ページ数

A5判 256ページ 並製

定価

定価:2,000円+税

書籍説明

【前書きなど】
カール・マルクスが生を享け、没したのは19世紀のことである。そして、戦争と革命の世紀である20世紀を経て、時代は生態系とテロリズムの危機に満ちた21世紀を進んでいる。果たして人類は22世紀を明るい展望をもって迎えることができるのか。
本書は社会主義理論学会が編集する5冊目の単行本である。書名が示唆するように、マルクスの視点から21世紀社会の構造的特徴はどう理解できるのか、あるいはできないか――本書に収められているいずれの論文も強弱の差はあれ、その点を意識している。それに関して、第一部には理論的考察を主としたものを集め、第二部には社会主義を自称した(している)国々の臨床的観察とみなしうるものを入れた。
当学会が編集した4冊目の『資本主義の限界と社会主義』の刊行は、2012年であった。この間にインターネットの発達に伴うソーシャル・メディアの普及はめざましく、もはや社会インフラとなった感さえある。本書にはそれらについて扱った論文も収められている。また、21世紀は中国の世紀となるかもしれない。当学会は中国のマルクス主義研究者と定期的な交流をもっている。その交流に触発された論文もある。
本書が21世紀社会固有の諸問題を剔抉する一助になることを願っている。
(「はじめに」より)

【著者プロフィール】
社会主義理論学会(シャカイシュギリロンガッカイ)
●編著者(執筆者)略歴
社会主義理論学会(しゃかいしゅぎりろんがっかい)

西川伸一(にしかわ しんいち)
1961年生まれ。社会主義理論学会共同代表・明治大学政治経済学部教授。政治学専攻。
博士(政治学)。

鎌倉孝夫(かまくら たかお)
1934年生まれ。埼玉大学・東日本国際大学名誉教授。経済学(『資本論』)専攻。経済学博士。

平松民平(ひらまつ たみへい)
1946年生まれ。T&C 社 エンジニア。

紅林 進(くればやし すすむ)
1950年生まれ。社会主義理論学会委員・フリーライター。

大西 広(おおにし ひろし)
1956年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授・北東アジア学会会長・World Association for Political Economy副会長。経済学専攻。経済学博士。

平岡 厚(ひらおか あつし)
1948年生まれ。社会主義理論学会委員・元杏林大学准教授。生化学専攻。理学博士。

森本高央(もりもと たかお)
1971年生まれ。会社役員。

岩田昌征(いわた まさゆき)
1938年生まれ。千葉大学名誉教授・セルビア科学芸術アカデミー外国人会員。経済学専攻。経済学博士。

聽濤 弘(きくなみ ひろし)
1935年生まれ。国際問題研究。

瀬戸 宏(せと ひろし)
1952年生まれ。摂南大学外国語学部教授・社会主義理論学会委員。中国現代文学演劇専攻。博士(文学)。

田上孝一(たがみ こういち)
1967年生まれ。社会主義理論学会事務局長・立正大学人文科学研究所研究員。哲学・倫理学専攻。博士(文学)。

目次

第一部 マルクスと現代資本主義
第一章 『資本論』の株式会社論
―― 社会的所有への過渡といえるか ――(鎌倉孝夫)
第二章 非物質的代謝による生産=情報財の生産について
―― マルクスを現代に、現代を社会主義につなぐ一助に ――(平松民平)
第三章 マルクス主義と民族理論・民族政策(紅林 進)
第四章 「成熟社会論」に関する諸論点(大西 広)
第五章 子どもが安心してインターネットを使える社会としての民権型社会主義
―― インターネット上の少女タレント・春名風花とその周辺の観察から ――
(平岡 厚)
第六章 原子力発電が内包する不経済と不道徳(森本高央)

第二部 現実社会主義の諸問題
第七章 経済システムのトリアーデと社会主義(岩田昌征)
第八章 ネップ(NEP)、ノップ(NOP)、ネオネップ(NEONEP)
―― 中国のマルクス主義学者・余斌氏の講演を聞いて ――(聽濤 弘)
第九章 中国経済と国有企業試論
―― 社会主義理論研究の観点から ――(瀬戸 宏)
第十章 現実社会主義をめぐる対話(田上孝一)