現代の災害と防災 ─その実態と変化を見据えて─

現代の災害と防災 ─その実態と変化を見据えて─

在庫あり

社会

著者

志岐 常正:執筆・編集者, 池田 碩:執筆, 田結庄 良昭:執筆, 紺谷 吉弘:執筆, 上野 鉄男:執筆, 加納 雄二:執筆, 中村 八郎:執筆, 浜辺 友三郎:執筆, 室崎 益輝:執筆, 奥西 一夫:執筆

出版年月日

2016年5月

ISBN

978-4-7807-1276-6 C0036

判型・ページ数

四六判 264ページ 並製

定価

定価:1,600円+税

書籍説明

この本は、被災に苦しみ、生活再建をめざしている方々を含み、災害、防災問題に関心のある多くの市民、住民や、行政、司法、立法関係者その他に広く読まれて欲しいと願って書かれました。また防災の専門家にとって参考になる内容も、随所に存在すると思っています。(「はじめに」より)

「民主主義ってなんだ? これだ!」この若者たちの声に日本の未来を感じます。しかし、若者の未来は民主主義だけでは護れません。その根底を危うくする災害が、その一生のうちにきっと起こるでしょうから。この現実の問題を見据え、個人個人の生命と社会を護る行動を起こし加速させねばなりません。心構えだけでなく、関係する問題についての知識と科学的思考が必要です。本書が、その参考に少しでもなれば幸いです。(「第10章 災害が変わってきた、増えてきた これからも日本列島に住むわたし──どうしよう」より)

【著者プロフィール】
志岐 常正(シキ ツネマサ)
1929年生まれ。京都大学名誉教授。
専門:国土問題、堆積・海洋・防災・社会地質学。
著書:『北部フィリピン海の地質』東海大学出版会(編著、英文)、『ツナミアイト』エルゼビア社(共編著、英文)、『人間生存の危機』法律文化社(共編著)、『堆積学辞典』朝倉書店(共編著)その他。

池田 碩(イケダ ヒロシ)
1939年生まれ。奈良大学名誉教授。専門:自然地理学、地形学・災害科学。
著書:『花崗岩地形の世界』古今書院、『1995・1・17・大震災と六甲山地(CD-ROM版)』建設省近畿地建、『自然災害地研究』海青社、ほか。

田結庄 良昭(タイノショウ ヨシアキ)
1943年生まれ。神戸大学名誉教授。専門:環境地質学、災害地質学、岩石学。
著書:『大震災100の教訓』(分担執筆)、クリエイツかもがわなど。

紺谷 吉弘(コンタニ ヨシヒロ)
1947年生まれ。京都工芸繊維大学非常勤講師。立命館高校非常勤講師。国土問題研究会理事。
専門:堆積学、防災地質学。

上野 鉄男(ウエノ テツオ)
1944年生まれ。国土問題研究会理事長。
専門:河川工学。

加納 雄二(カノウ ユウジ)
1956年生まれ。弁護士。これまで消費者被害、ダム水害訴訟、原発差し止め訴訟などを担当。

中村 八郎(ナカムラ ハチロウ)
1946年生まれ。NPO法人くらしの安全安心サポーター理事長、日本大学理工学部非常勤講師。東京都国分寺市役所都市計画課長補佐、株式会社防災都市計画研究所所長、NPO法人環境・災害対策研究所副理事長を歴任。
著書:『災害に強い都市づくり』(大屋鍾吾と共著)、『地震・原発災害──新たな防災政策への転換』(いずれも新日本出版社)、その他。

浜辺 友三郎(ハマベ トモサブロウ)
1948年生まれ。元国土交通省近畿地方整備局勤務。建設政策研究所関西支所主任研究員。国土問題研究会理事。主な研究テーマは公共事業に関わる公共政策。

室崎 益輝(ムロサキ ヨシテル)
1944年生まれ。神戸大学都市安全センター教授、独立行政法人消防研究所
理事長、などを経て、現在、兵庫県立大学特任教授。神戸大学名誉教授。日本火災学会会長、日本災害復興学会会長、中央防災会議専門委員。その他を歴任。
著書:『地域計画と防災』(勁草書房)、『建築防災・安全』(鹿島出版)、『地震列島日本の教訓』(NHK)、その他。

奥西 一夫(オクニシ カズオ)
1938年生まれ。京都大学名誉教授。国土問題研究会副理事長。宇城久防災を考える市民の会代表。
専門:災害地形学
著書:『崩壊・土石流と地形』鹿島出版会(分担執筆)、『Groundwater models for mountain slopes』Chapter 8 Slope Stability(Takashi Okimuraと共著)、『六甲山地の斜面崩壊災害のいくつかの特徴』古今書院(共著)、『田上山地の山麓階地形の発達』古今書院(分担執筆)。

目次

第1章 現代の「災害」の実態─豪雨災害にみる─《池田碩》
第2章 自然を無視した開発と復興災害─六甲山地周辺の土砂災害および地震による人工造成地災害の例とその教訓─《田結庄良昭》
第3章 自然及び人為的環境変化と災害─京都府下・宇治川流域における例─《紺谷吉弘》
第4章 現代文明災害の典型、原発事故災害とそのリスク─地震、津波に関する盲点問題を中心に《志岐常正》
第5章 東日本大震災からの復興のための防災対策について《上野鉄男》
第6章 原発を巡る裁判のありかた《加納雄二》
第7章 安全で住みよい地域づくりの課題と方向(行政公務員の経験を踏まえて)《中村八郎》
第8章 国土交通省における防災施策と防災責任について考える《浜辺友三郎》
第9章 減災と復興のあり方……大震災に学ぶ《室崎益輝》
第10章 災害が変わってきた、増えてきた これからも日本列島に住むわたし─どうしよう《志岐常正》
付 章 災害論の最近の発展について─災害の認識論、プロセス論、構造論─《奥西一夫》