いまなお原爆と向き合って ー原爆を落とせし国でー

いまなお原爆と向き合って ー原爆を落とせし国でー

在庫あり

社会

著者

大竹 幾久子

出版年月日

2015/8/6

ISBN

978-4-7807-1238-4 C0036

判型・ページ数

四六判並製・216ページ

定価

1400円+税

書籍説明

「どの人も この人も 見たこともない形相で
まあ これは 人間じゃろうか 思うたね
地獄絵よりもひどかった」

母が語る壮絶なヒロシマの原爆体験

それを書き取ったのは なんと 今では
『原爆を落とせし国』アメリカの市民になった 娘

世界の人々が 原爆の残虐さを知ることこそが
核の抑止力になると
母が語り 娘が書き取ってできた この本

核兵器の廃絶を願って!

 

《前書きなど》
今のうちに母から原爆のことを聞いておかないと後悔する。このままでは、私は、一生被爆体験が分からなくなる。気付くのが少し遅すぎたが、いまなら間に合う。

一九九一年の夏、アメリカから広島の実家に里帰りしていた私は、ついに意を決して、母に原爆の時の話を聞くことにした。その朝は、珍しく友人や親戚などの訪問客もなく、母と二人きりの静かな朝だった。勇気を出して、恐る恐る聞いてみた。

「ねぇ お母さん 原爆の時は、どうだったん?」
すると驚いたことに、母は嫌とは言わず、四六年間の沈黙を破って、話し始めた……。(「はじめに」より)

目次

はじめに 14
一章 『母の証言』 19
■原爆投下直後のこと
「思い出しとうない。何も言いとうない」 20
■原爆投下直後のこと
「地獄絵より酷い。ああ もう 続けられん」 23
■原爆の次の日
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」 44
■原爆のまた次の日
白骨になっていた 彌太郎伯父さん  54
■原爆から一週間
人間って 死なんもんじゃね 65
■原爆から一ヶ月
だから 生きている 73
■原爆から二ヶ月
「わたしの人形」 80
二章 ヒロシマからアメリカへ 85
◇そのとき私たちは 86
◇母は強し 94
◇アメリカへ 99
三章 ヒロシマ、ナガサキ、そしてフクシマ
――俳句・短歌・詩で綴る自分史―― 103
■渡米・結婚・帰化 104
渡米・結婚 104
米国に帰化 106
原爆を落とせし国で 108
父を恋う 110
■私の証言 111
戦 争 111
湯むき 112
わが家の原爆忌 114
私は信ずる 116
なぜだろう 119
ノーモア 放射線 122
核の抑止力 125
過ちを繰り返すな 127
おめでたい話 130
■ヒロシマ ナガサキ フクシマ  133
ヒロシマ ナガサキ 133
フクシマ 135
四章 いまこそ核兵器の廃絶を! 137
あとがき 154
あとがき追記 161
Appendix  Masako’s Story
Revised prose poems of Chapter One,“Haha no Shogen” 214