『原爆の子』の父 長田 新

『原爆の子』の父 長田 新

在庫あり

社会

著者

川島弘

出版年月日

2014年8月6日

ISBN

978-4-7807-1174-5 C0023

判型・ページ数

四六判 168ページ 上製

定価

1,380円+税

書籍説明

「ここ」に立ち止まり、「ここ」から立ち上がる。「ここ」、すべてのそれぞれの子どもの、いのちと平和であり、自分を生ききる権利である。「ここ」にこそ、世界の未来がある。
いま、なんとしても読みたい!本だ。
作家・子どもの本の専門店クレヨンハウス代表   落合 恵子 推薦

……吾々はこの悲劇を「世界の終わり」ではなくて、「世界の始まり」としなければならない。『原爆の子の父』長田 新の言葉が、福島第一原発の過酷事故以降、心の奥で鳴り止まない。きわめて不穏なこの時代に、本書が刊行されたことを、わたしたちの「世界の始まり」としたい。
作家・子どもの本の専門店クレヨンハウス代表   落合 恵子 推薦

〈前書きなど〉
戦争や原爆という悲劇を二度と繰りかえしてはならない。これを過去のものとして人びとの記憶から忘れ去らせてはならない。平和の尊さを、これからの世代に伝えるための資料として、被爆した子どもたちの思いを誰かが記録しておかなければならない。(中略)
そんな厳しい時代に、勇気をもってこの『原爆の子』を編集し、世の中に出した長田新とはどのような人だったのでしょうか。(「まえがき」より抜粋)

〈著者プロフィール〉
川島 弘(カワシマ ヒロシ)
1951年長野県諏訪郡下諏訪町生まれ。
長野県諏訪清陵高等学校、信州大学教育学部卒業。
信州大学大学院人文科学研究科修了(教育社会学)。
長野県内の高等学校に勤務。専門は国語。2010年に退職し、現在は長野県箕輪町でJAZZ & ART CAFE PLATを経営。ジャズ文化の地域への普及活動のかたわら教育、江戸文化、芸術、サブカルチャー関連などの研究にいそしむ。

 

【訂正】
p.78の注釈で「岩波茂雄」の出身について:
〈誤〉長野県諏訪郡豊田村湖南(現諏訪市湖南)
〈正〉長野県諏訪郡中洲村(現諏訪市中洲)
p.106右から6行目:
〈誤〉森滝一郎
〈正〉森滝市郎
p.124左から2行目:
〈誤〉竹内利忠
〈正〉武内利忠
上記について、本文に誤りがありましたので、謹んでお詫びし訂正いたします。

目次

まえがき 1
第一部 生い立ちから学生時代まで 13
第一章 生い立ち 14
日に新たなり 14 / 父と母 15 / 小学校時代 18 / 小石を拾いながら 20
諏訪中学校 21 / 「寮雨」 23 / 三輪先生との出会い 24 / 文武両道 25
第二章 高等師範学校時代 28
広島高等師範学校へ 28 / 初めて教壇に立つ 30
第三章 大学時代 32
京都帝国大学へ 32

第二部 日本のペスタロッチー 35
第一章 澤柳政太郎の片腕として 36
研究助手 36 / 新しい学校づくり 38 / 結婚と妻義子 41
第二章 ペスタロッチー研究にうちこむ 43
再び広島へ 43 / ペスタロッチー運動を開始 44 / ペスタロッチーにひかれて 45
厳しさと優しさ 新の講義 46
第三章 川井訓導事件 49
松本の小学校の教室で 49 / その後の川井と長田新 51 / 信念の人 52
第四章 世界的ペスタロッチー研究者に 53
文学博士に 53 / 「すべてを他人のためにし おのれには何ものも」 54
山里の子どもたちを見つめて 57 / 暗い時代へ 59

第三部 子どものしあわせと平和を守るために 61
第一章 戦時中の長田新 62
非国民とののしられ 62
第二章 原子爆弾 64
運命の日、八月六日 64 / 五郎父を救う 65 / 被服廠の看護所で 68
五郎の親孝行 70
第三章 広島大学の誕生 72
広島文理科大学長に 72 / 新制広島大学 73 / 激務からの解放 74
第四章 『原爆の子』出版 76
新たな決意 76 / 「原爆の子」たち 77 / オート三輪に乗って 79
書きたくない、思い出したくない 81 / 泣き出してしまう女学生 83 / 出版を決意 85
岩波書店の勇気 86 / プレスコードをのがれる 88 / 平和のためのバイブルに 89
第五章 『原爆の子』の反響とその意義 92
海の向こうからも 92 / おさえきれぬ感動 93 / 一生消えない傷を背負って 98
『原爆の子』の意義 101 / 『原爆の子』世界へ 102 / 「原爆の子友の会」 104
消えた体験原稿 107 / 運命的な偶然 109 / ペスタロッチー全集の完成 111
第六章 平和運動の先頭に立って 114
日本子どもを守る会の結成 114 / 原爆孤児精神養子運動 117 / その死 やはり新も 121
別れを惜しむひとびと 122 / 『原爆の子』の父を喪って 124 / ペスタロッチーのもとへ 125

あとがき 今なぜ長田新か 128
あとがきに添えて 執筆の経緯と謝辞 136 / 補足資料 140
長田 新(一八八七~一九六一)紹介 147 / 【おもな参考資料】 149
長田新 略年譜 (長田五郎監修) 152 / 長田新 主要著作 157