村山士郎教育論集 Ⅰ 子ども論・それでも子どもは未来志向

村山士郎教育論集 Ⅰ 子ども論・それでも子どもは未来志向

在庫あり

教育

著者

村山士郎

出版年月日

2015年6月6日

ISBN

ISBN978-4-7807-1223-0 C0037

判型・ページ数

A5判 288ページ 上製

定価

2,500円+税

書籍説明

《前書きなど》
『村山士郎教育論集(全六巻)』(以下、「六巻論集」とする)は、村山がこれまで書いてきた著書、編著、共著で発表してきた諸論文、また、雑誌誌上の諸論文(一部未発表論文を含む)を次の六つのテーマや対象にそくして、一巻・子ども論、二巻・いじめ論、三巻・少年事件論、四巻・生活綴方論、五巻・教育実践と教師論、六巻・学校づくりと社会主義論、に再編集したものである。
(「『村山士郎教育論集(全六巻)』の刊行によせて」より)
しかし、データは子どもの内面を語らないし、生活環境は機械的子どもに反映するわけではない。そこで課題になるのは子どもの内面をどう捉えるかであった。私の場合、子どもの内面を子どもみずからの主体的表現である日記や詩や作文によって読み込もうとしているところに特徴がある。
(「 一巻のはじめに」より)

《著者プロフィール》
村山 士郎(ムラヤマ シロウ)
1944年 山形県に生まれる
1977年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士。
現 在  大東文化大学非常勤講師

目次

『村山士郎教育論集(全六巻)』の刊行によせて
一巻のはじめに
序章 子どもたちに原発をつくらせなかった民衆の知恵を伝えよう
1 広がる原発汚染 13
2 良心的科学者の『副読本』 ー 世の中にまん延する「減思力」ー
3 大熊町の町長と教育長の歴史認識 18
4 原発に屈しなかった地域の人びとの知恵を伝えよう
5 放射能から子どもたちを守ることにこそ未来がある

第一部 現代の子どもの変容
Ⅰ 子どもたちの人間的貧しさの進行
1 子どもたちの「今」
2 家庭の崩れと現代の生活
3 地域と家庭における生活文化創造の今日的意味
4 子どもへの共感

Ⅱ 素顔を見せない子どもたち
─ 明るく元気な顔のうらに自立への不安 ─
1 明るく元気な子どもたち 55
2 自立への不安と新しい共生関係

Ⅲ 子どもは悪が大好き
─ 逸脱行為に発達の転機が ─
1 「悪」は楽しい 83
2 「クレヨンしんちゃん」と「家なき子」が与えた転換
3 「悪とは何か」ノート 87
4 秩序からの逸脱としての「悪」
5 逸脱行為に発達のバネが

Ⅳ 閉じられた感情を受容する
1 子どもの明るさに潜むもの
2 お母さんが涙するようになった
3 子どもたちに心地よさ感覚の時空を

Ⅴ 子どもたちの生活体験不足症候群
1 恐竜化・変温動物化する子どもたち
2 子どもたちの生活体験不足症候群
3 生活技術・生活知の変容
4 覚醒剤汚染と援助交際のひろがり

Ⅵ 子どもの作品にみるムカつく心と自己否定感
1 「ムカつき・不安感」の急増
2 子どもたちのムカつく心と自己否定感
3 不安感と自己否定感が重くのしかかる
4 ひとりでも信頼できる他者がいれば
第二部 子どもの変容をとらえる方法意識の探求
Ⅶ 子どもをとらえる方法意識の転換
1 子ども把握への反省
2 生活把握における貧困化論と富裕化論
3 子どもの発達における学校的歪曲

Ⅷ 「新しい荒れ」をどう見るか
1 子どもたちの「荒れ」現象の広がり
2 データの中の「新しい荒れ」
3 「新しい荒れ」現象の特徴

Ⅸ 子どものことばの抽象化・商品化・記号化
1 子どものことばのゆがみ
2 ことばと表現の抽象化
3 ことばと表現の商品化
─ 人間の内的世界をくぐらないことばの軽さ・過剰化 ─
4 ことばと表現の記号化
─ 人間のコミュニケーションを変えていくコンピュータ言語 ─
5 子どもからの暗号

Ⅹ 現代の子ども・青年の日常に潜む病理
1 あなたの子ども理解度は?
2 ホワイト・ボックス化した生活環境
─ 藤原新也『東京漂流』・『乳の海』 ─
3 「事件の中の子どもたち」と社会病理
4 福澤徹三『東京難民』が語る「救い」

XⅠ 子育て・教育改革私案 ─ それでも子どもは未来志向 ─
1 大人と子どもは「今」と生きる同時代人
2 子育て親子関係の組みかえ
─ わが家ではできなかったいくつかの提案 ─
3 子どもの人間力の復権
4 子どもを競争で追い立てることのない、ゆとりと安心の学校空間を

XII 補論 ゲ・エス・コスチューク   村山士郎訳
子どもの発達と教育との相互関係について

村山士郎教育論集 第一巻解題