日本の科学者
2022年6月号
日本科学者会議 編
今回の特集は、過去、戦前からの実践の積み上げから21世紀の知識基盤社会における学びへと100年の歴史を振り返りつつ、小学校から高等学校、特別支援学校をも含めた実践と教員養成における実践をも踏まえた論文で構成し、重層的な企画となった。実践と歴史を通じて、不易である真実を明らかにすることを試みた。
本特集では、実践の中から子どもと向き合って見えた確かな事実、手ごたえについてコンピューターでも科学でも導き出せない証明ができたように思う。小、中、高、支援学校、教員養成それぞれの現場で積み上げてきた確かな思いと歴史が次の時代を創ることが明らかになったのではないか。
未来予測が困難な(VUCA、変動的Volatileで、不確実Uncertain、複雑Complex、曖昧なAmbiguous)時代の学校は、コンピューターではなく人の手で創ると改めて確認をした。
(「学校教育における実践知を問う 近藤真理子」より抜粋)
まえがき/近藤真理子
言葉の玉手箱/安井 勝・森下 博・五島丸太・土佐いく子・山田正人
1930年代の生活綴方における知の創出──子どもの生活と表現にねざす教育論を目指して/川地亜弥子
学習集団づくりにおけるキーコンピテンシーと学習権の保障/近藤真理子
ほか
判型・頁数 | B5判・64ページ |
定価 | 本体800円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-2067-9 C0336 |
出版年月日 | 2022年4月1日 |
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