日本の科学者

2020年12月号

日本科学者会議 編

特集:これで良いのか 日本の科学技術政策

「科学技術基本法」改正の問題点を多面的に解明する。野村康秀は「法改正の問題点」として、イノベーション実現が研究開発の目的に据えた結果、科学技術基本法制定当初の「科学技術の振興」という理念自体が変容したと指摘。齋藤安史は、国公立研究機関の現場では、この事態がすでに進行していることを明らかにしている。
また、菅政権が強行した学術会議会員6氏の任命を拒否問題への科学者会議としての抗議声明を掲載している。

まえがき/奥山修平
言葉の玉手箱/奥山修平・諸星俊郎
科学技術基本法から科学技術・イノベーション 基本法への法改正の問題点/野村康秀
Society 5.0のための「大学改革」/齋藤安史
オープンイノベーションとベンチャービジネス ──大学発ベンチャーをどのように育てて行くべきなのか/諸星俊郎
解説 科学技術基本法改正の意味を考える ──戦後科学技術政策史のなかで/奥山修平
〈談話室〉鳴く虫文化の復活を夢見て─58歳の挑戦 ─食品メーカーの支店長から鳴く虫研究社を立ち上げ/後藤 啓
〈レポート〉大学院生の研究・生活実態に関するアンケート調査報告 ─新型コロナウイルス禍における大学院生の苦境/全国大学院生協議会2020年度議長 梅垣 緑
〈声明〉 日本学術会議人事への政府による学問の自由を侵害する介入に強く抗議する

判型・頁数 B5判・56ページ
定価 本体727円+税
ISBN 978-4-7807-1366-4
出版年月日 2020年12月1日

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