日本の科学者
2020年2月号
日本科学者会議 編
本特集は2018年12月に開催されたJSA第22回総合学術研究集会での分科会「公共圏における多声性―芸術が提供する知の交換―」が元である。開催地沖縄は当時、SACO合意で道付けられた米軍再編・日米軍事合同化の途上にあり、辺野古新基地建設問題が緊急課題となっていた。
対等な対話関係を可能にする場・公共圏を、芸術に留まらず、史跡、写真記録、科学標本等を利用してどのように作ろうとしているのかを、多様な実践者の寄稿を通して考える。
まえがき/佐々木陽子
言葉の玉手箱/佐々木陽子
文化芸術を用いたパレスチナ第3次インティファーダ──闘いの村ビリンが創造した公共圏と対話/佐々木陽子
・バフチンにおける対話主義とポリフォニー/桑野隆
大阪七墓巡り復活プロジェクトとは何か?──無縁化社会での死生観光の試み/陸奥賢
公共圏としてのミュージアム/山本桃子
歴史継承のための戦後沖縄史デジタルアーカイブ──沖縄県読谷村における写真資料の可視化に向けた試みを通じて/村岡敬明
・終わっていない「表現の不自由展」中止事件/岡本有佳
・植民地政策だった「満蒙開拓」を地元で演劇にする試み──阿智村村民劇プロジェクトの実践を振り返って/くるみざわしん
判型・頁数 | B5判・56ページ |
定価 | 本体727円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1356-5 |
出版年月日 | 2020年2月1日 |
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