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ウクライナ・コロナワクチン報道にみるメディア危機

 

嶋崎史崇

本書の目的は、意外な共通項を持つ<ウクライナ危機>と<コロナ禍・ワクチン危機>における、一方的な報道による弊害(「半ポスト真実」)を明らかにすること。
不透明かつ不可解なわが国メディアの深い闇に、哲学・思想・文明論の視点で鋭く斬り込んだ、希望の書。

 

序章

1. ウクライナ危機を巡る報道において現れた半ポスト真実的状況
●オリバー・ストーン氏の『ウクライナ・オン・ファイヤー』
『リヴィーリング・ウクライナ』の削除・排除問題と、革命・内戦・戦争の因果関係の考察●ドンバスの親ロシア派住民と内戦の無視・軽視および「難民」の問題
●ツイッターによる言論統制の実例
●ロイター通信、シュピーゲル誌による動画削除と「人間の盾」問題
●アゾフ連隊をはじめとする過激ナショナリスト集団を巡る問題
●ブチャ虐殺事件を巡る疑問点
●ウクライナ議会の人権オンブズマンのリュドミラ・デニソワ氏の解任事件
●ウクライナ・米国の「生物兵器研究所」疑惑
●“民主主義の旗手”ゼレンスキー大統領とウクライナという国の別の顔
●ザポリージャ原発への攻撃とノルドストリーム爆破を巡る問題

2. コロナ禍・ワクチン・イベルメクチンを巡る報道において現れた半ポスト真実的状況
●新型コロナウイルスに関するネット上の情報統制、およびWHO追従という問題
●PCR検査の不確実性の問題
●ファイザーワクチン有効率「95%」に対する根本的疑義
●厚生労働省によるmRNAワクチンのデータ改ざん疑惑
●コロナワクチン由来のmRNA、スパイクタンパク、免疫抑制がもたらしうる悪影響
●コロナワクチンの接種後死亡率がインフルエンザワクチンの約100倍という問題
●2021年・22年の莫大な超過死亡の問題
●ファイザーワクチンの1291種の有害事象リストの問題
●イベルメクチンを巡る論争と学会や国際機関の「異常事態」

3. ウクライナ危機、コロナ禍・ワクチン危機、福島第一原発事故の比較
●メディアの危機、民主主義への悪影響、情報戦という共通点
●1970年代のワクチン禍と2020年代のワクチン禍の共通点と相違
●福島第一原発事故とコロナワクチン禍の比較
●思想としてのコロナワクチン禍試論:カント、ハイデガー、イリイチに学んで

4. 国家・プラットフォーマー・主要メディアがつくりだす半ポスト的状況に対抗するための問題提起
●半ポスト真実的状況を克服するための原理的提言
●半ポスト真実的状況の出現を避けるためのメディア別の提言

結論に代えて:情報戦時代をどう生き抜くか
――多様な小規模メディアの活用と、個人同士の連帯を
あとがき


嶋崎史崇『ウクライナ・コロナワクチン報道にみるメディア危機』の訂正情報:
40頁注73:「15年のイラク」→「イエメン」
56頁:「いわゆる情報戦の当事者と見なすであろう」→「べきであろう」
85頁注107:「国際調査報道ジャーナリスト連合(IJIC)」→「ICIJ」
194頁:興亜→興和
227頁:「明らかな否認の自由がない限り」→「事由」
250頁:検察履歴→検索履歴
奥付の著者紹介:「人文社会研究科」→「人文社会系研究科」

判型・頁数 四六判並製・280頁
定価 1650円(税込)
ISBN 978-4-7807-2242-0
出版年月日 2023年6月14日

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