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「資本」に対抗する民主主義

市場経済の制御と「アソシエーション」

芦田 文夫

「本書が課題とするのは、「自由・平等・民主主義」の展開と「市場経済」との連関を、経済学的な視点から、現実の「資本主義―社会主義」をめぐる歴史的過程のなかで、検証し直してみようとするところにある」(「はじめに」より)。強権に抵抗する拠り所であり、新しい社会を創造する基点である民主主義に視座を定め、「自立した諸個人の平等なアソシエーション(協同)」を考察する。現代社会が直面する世界的課題を正面から論じた力作。

Ⅰ部 資本制社会と民主主義
1章 マルクスと民主主義論
2章 ロシア革命とレーニン「民主主義論」

Ⅱ部 20世紀 国家の市場介入と民主主義制度
1章 「市民社会論」と自由―民主主義
2章 20世紀「現存社会主義」と市場経済化
3章 「体制転換」―「市場経済化」と主体形成の歪曲
4章 「レギュラシオン理論」と国家による調整の諸制度
5章 「21世紀・社会主義」のあり方と民主主義理論
6章 「金融化」と民主主義制度の構造転換

Ⅲ部 「21世紀社会主義」と自由・平等・民主主義論
1章 市場経済と自由論
2章 市場経済と平等論
3章 「ラディカル・デモクラシー」論と社会的制度化
4章 グローバル化と民主主義の制度転換
―「アソシエーション」展開の新たな契機 ―

芦田 文夫(あしだ ふみお)=1934年、京都生まれ。京都大学経済学部卒業、同博士課程修了。社会主義経済論・比較経済体制論を専攻。経済学博士。立命館大学経済学部教授をへて、同大学名誉教授。京都労働者学習協議会では創設以来、半世紀にわたって講師をつとめ、会長など歴任。著書『社会主義的所有と価値論』『ロシア体制転換と経済学―文明史における市場化』など。

判型・頁数 四六判上製・400頁
定価 3400円(税込)
ISBN 978-4-7807-1825-6
出版年月日 2021年10月20日

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