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G・チャイルドの「都市革命論」と日本古代史

「近代天皇制批判」の問題点をも念頭に

草野 善彦

「本書は、拙著『「倭国」の都城・首都は太宰府』で述べた、古代国家は都城・首都を核に誕生・発展するという見地を、ゴードン・チャイルドの「都市革命論」によって補強したものです」(「はじめに」より)。著者は、『記・紀』の記載をみるかぎり、7世紀以前には「都城・首都およびそこに定着した王宮がない」ことに注目し、大和朝廷の存在を前提とする従来の日本古代史の常識を問い直す。

はじめに
第1章 都城・首都と国家の形成の問題
第2章 マルクス~チャイルドの「古代都市論」
第3章 ゴードン・チャイルドの「都市革命論」
第4章 古代中国正史類の「倭都」の地理的位置
第5章 古田武彦氏の「短里」説
第6章 古代中国史書と近世尊皇日本史学
日本古代史の学者への質問

草野 善彦(くさの よしひこ)=1933年生まれ。武蔵野美術学校(大学)卒。著書に『天皇制国家唯一史観を疑う』『天皇制批判と日本古代・中世史』『消された日本古代史を復元する ― マルクス主義の古代国家形成論にたって―』『「邪馬台国論」の新視点およびマルクス主義と儒教』など。

判型・頁数 A5判並製・136頁
定価 1200円(税込)
ISBN 978-4-7807-1815-7
出版年月日 2021年7月21日

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