ホーム刊行書目録 > 「可能性の文学」への道

「可能性の文学」への道

織田作之助評論集

織田 作之助

溌剌たるオダサクは戦後日本のひとつの青春


「可能性の文学」にいたる織田作之助の文学論を初発からたどる評論集。
大阪という地と人、リアルな「噓」、盤上無尽の坂田三吉の将棋、ジュリアン・ソレル、
西鶴、サルトル……。「文学の神様」を否定し、面白さを説く。

解説:斎藤理生

小説の藝
小説の思想
感想
小説の本質
二十代の文学
大阪の感覚
東京文壇に与う
雷の記
吉岡芳兼様へ
一流の鑑賞
映画と文学
面上の唾
世相と文学
坂田三吉のこと
肉声の文章
西鶴の眼と手
ジュリアン・ソレル
私の文学
二流文楽論
サルトルと秋聲
可能性の文学
〈対談〉可能性の文学
大阪の可能性 大阪の言葉
文学的饒舌

織田 作之助(おだ さくのすけ)=1913年-1947年。小説家。終戦後太宰治、坂口安吾、石川淳らと共に無頼派、新戯作派と呼ばれ「織田作(おださく)」の愛称で親しまれる。『夫婦善哉』で作家としての地位を確立した。

斎藤 理生(さいとう まさお)=1975年生まれ。日本近代文学研究、大阪大学文学研究科准教授。著書に『太宰治の小説の〈笑い〉』、『小説家、織田作之助』、『太宰治 単行本にたどる検閲の影(共編著)』など。

判型・頁数 B6判変型・232頁
定価 本体1000円+税
ISBN 978-4-7807-1983-3
出版年月日 2020年12月7日

▼ご購入はコチラ

本の泉社通販サイト