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望まれる優しさ

障がい者と老人

油井 喜夫

障がい者と老人に優しい社会づくりが今ほど望まれている時期はない。視力に限界を感じた筆者が渾身の力で日本のありようを問う。
高齢者の自動車事故の報道があとを絶たない。どうするか? 障がい者の生活環境をよくすることは、社会の義務だ。私は、視力の低下で大きな文字でもパソコンの入力が困難になった。本を読んだり書いたりすることは私の趣味というより、生活そのものであった。幸い近くに優秀なパソコン入力の協力者を得ることができた。私は生き返るような気持ちで本書を書き上げた。多くの方に本書をお読みいただけるよう、10章33話の形式をとった。

一章 突然人が見えなくなった
二章 人命にかかわる不正データ─あっちでもこっちでも
三章 旧植民地をめぐる日本とアジアの青年の見方
四章 老人がキレるとき
五章 国家による老人や障害者に対する「監禁」と「殺人」
六章 老人に優しく接する人たち
七章 独居老人に「孤独を楽しめ」と言うのか?
八章 年齢と健康
九章 喜と楽
一〇章 口述執筆に挑んで

油井 喜夫(ゆい よしお)=6歳のとき中国遼寧省・遼陽より引揚げる。父はソ連の捕虜となり、黒竜江省・牡丹江の収容所で死亡。死後66年目に事実を知る。慶應義塾大学(通信教育部)卒。静岡県職員、司法書士など。労働組合運動、青年運動などにかかわる。

判型・頁数 四六判・164頁
定価 本体1000円+税
ISBN
出版年月日 2019年6月24日