アニマシオンと日本の子育て・教育・文化
増山 均 著/早稲田大学増山研究室 編
第一部は子どもの社会教育、子どもの文化権、社会文化アニマシオンに関する増山先生の代表的なご論考を収録した。続く第二部では先生とともに共同研究を展開された先生方から、教育学研究において、増山先生が問題提起された視点の意義と役割について、ご寄稿いただくとともに、学恩を受けた若手研究者が先生の研究から引き取った各自の課題などをそれぞれ執筆し、最後に資料編として先生の略歴・著書・主要論文のリストを収録した。
「子どもの文化権」は教育制度、子育てと不可分の問題です。その意味では子育て観、子ども観と表裏の問題として教育学研究における子ども研究が深められなければならないでしょう。貧困とヒューマニズムの問題が問われた大正期の社会教育の源流が今日あらためて注目されています。大正期の児童文化と子どもの人間形成への関心から出発された増山さんの研究も、今後さらに深められていくであろうことを期待しています。(佐藤一子・東京大学名誉教授)
第一部 子ども研究における文化権と社会文化アニマシオン
第1章 「学校外教育」をとらえ直す─新たな概念探究への旅立ち
第2章 社会文化アニマシオンと子どもの文化権─アニマシオンとの出会い
第3章 アニマシオンと子どもの発達・文化─古田足日との共鳴
第二部 増山教育学の形成過程・展開・継承
第1章 増山教育学の形成過程と展開
第2章 増山教育学への論評
第3章 増山教育学に学んで
増山 均(ましやま ひとし)=1948年栃木県生まれ。東京教育大学文学部(哲学科倫理学専攻)卒、東京都立大学人文科学研究科修士課程(教育学専攻)修了。早稲田大学文学学術院教授。
判型・頁数 | A5判・352頁 |
定価 | 本体5000円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1660-3 |
出版年月日 | 2018年2月 |
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