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企業別組合は日本の「トロイの木馬」

宮前 忠夫

日本の常識となっている「労働組合」という用語・概念も、「企業別組合」という組織形態も、財界と支配階級が労働者・国民を欺くために、贈り物を装って送り込んだ社会的偽装装置・「日本版トロイの木馬」であり、世界の非常識であることを歴史的・理論的に検証。この視座に立って、戦前・戦後の内外の議論を批判的に分析・総括し、21世紀日本における企業別組合体制克服をめざす様々な「蠢動」を紹介しつつ総合的戦略の構築を訴える。

第1章 「日本にはトレード・ユニオンがない」 ――問題の原点・「団結体としての(個人加盟、職業別・産業別を原則とする)労働者組合」
第2章 「トレード・ユニオン」が「労働組合」になるまで
第3章 企業別組合は誰が、どのように創り出したのか ――日本版「トロイの木馬」(その1) 第二次世界大戦期まで
第4章 企業別組合は誰が、どのように創り出したのか ――日本版「トロイの木馬」(その 2) 第二次世界大戦直後の法制化と法認
第5章 米欧主要国の団結権と労働者組合 ――世界の常識と「企業別組合」
第6章 外国から見た日本の「労働組合」とその実体としての「企業別組合」
第7章 「企業別組合」をめぐる21世紀の闘い(1) ――今日の「企業別組合」論
8章 「企業別組合」をめぐる21世紀の闘い(2)――新たな対応の開始
付録編 日本の「労働組合」運動に関する訳語・誤訳・不適訳問題

宮前 忠夫(みやまえ ただお)=1941年生まれ。フリーランスの国際労働問題研究者。地方公務員、民主団体事務局員、新聞・雑誌記者、フリー・ジャーナリスト、労働関係・労働組間交流通訳案内業を経て現職。

判型・頁数 A5判・440頁
定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7807-1611-5
出版年月日 2017年3月

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