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過去の戦争とスポーツ その痛恨の歴史

シリーズ2 スポーツ物資の規制と軍部への供出

廣畑 成志

シリーズ2では、スポーツ活動に欠かせない用具や施設を、「聖戦遂行」の総動員体制のもとでどのように国家が規制し、取り上げ、根こそぎ奪っていったのか、スポーツ活動の物質的な基盤の衰弱と崩壊の様子を追跡しました。

◆追跡3 物資統制でスポーツ用具を規制、制限した
その1. 国家総動員体制のもとで
■国家総動員法の公布 ■押し寄せた物資統制の波 ■配給生活を強いられて
その2. ゴム・皮革・鉄製用具の制限
■狙い撃ちされたように ■皮革製品の配給統制 ■統制緩和を願い出るも…
その3. 耐えしのいだ「代用品」時代
■「贅沢品より代用品」 ■「代用品時代」の情景 ■「カボチャの唄」が流れ

◆追跡4 球場は廃墟となり、軍事基地化していった
その1. 金属回収令による鉄製品の徴集
■「家庭鉱脈」を回収しつくせ ■寺や神社は名利の梵鐘を ■優勝杯や天皇賜杯も ■もぎとられた椅子や屋根
その2. 軍事基地となったスタジアム
■空襲で炎上した甲子園球場 ■神宮球場も火の海に ■後楽園は聖戦宣揚の舞台に ■横浜俘虜(ふりょ)収容所
その3. 国技館が風船爆弾の工場に
■愛国機「相撲号」を献納 ■放球された風船爆弾 ■まるで破れ傘のように炎上

廣畑 成志(ひろはた せいじ)=1944年福岡県生まれ。東京教育大学体育学部卒業(体育社会学専攻)。日本体育大学大学院修士課程修了(体育学・オリンピック研究)。新日本体育連盟全国役員、一橋大学・中央大学等講師、日本共産党スポーツ委員会専任を経て、現在、「安保法制廃止をめざすスポーツと体育の会」事務局長。著書に『スポーツってなんだ』(青木書店)、『終戦のラストゲーム─戦時下のプロ野球を追って』(本の泉社)、『コンセプトはアスリート・ファースト』(本の泉社)など。

判型・頁数 A5判ブックレット・64頁
定価 本体550円+税
ISBN 978-4-7807-1296-4
出版年月日 2017年2月10日

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